再生への旅

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zoom RSS やっちまったよ。その5(口は災いの三兄弟)

<<   作成日時 : 2010/05/18 21:04   >>

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緑陰に腹据えかねてゐたりけり  玉宗


口は災いのもと、と言われるが、仏教的には吉凶禍福のもとは「身と口と心」の三業がもとではなかろうか。災いの三兄弟と言い換えてみれば、口は世間知らずの次男坊といったところか。今回の「やっちまったよ」はそんな次男坊の顛末をご紹介しよう。嗚呼。


能登国三十三観音霊場巡りの再整備に関して地元商工会議所等が支援体制を整えよう、という記事はこのブログでも以前ご紹介した。
今日、その懇談会が市の文化会館であった。大凡、能登半島全域に跨る霊場のうち、寺院側として出席したのは八ケ寺。主催者側である輪島市の商工会の役員の他、七尾、珠洲、能都町からも各数名づつの参加者が一堂に会した。

主催者側からこれまでの経過報告のあと、寺院側からの意見を求められた。

市堀 「今回、皆さんが企画されたことは、基本的に霊場をお参りする方々をサポートする事業であるとおもいます。お寺も、そして支援して下さる皆さんもそれを忘れてはならないのでしょうし、その為の努力を地道に重ねなければならない事は言うまでもないことだと思います。

地域の観光資源として霊場に焦点を当てることに対しては殊更反対するものではありません。文化的財産を観光客と共に共有することはそれなりに意義のあることです。信仰心を観光の当てにするなんてとんでもないことだ、というような偏屈なことを言うつもりは毛頭ありません。大いにやっていただいて結構です。

私はお坊さんと云う立場から敢えてひと言付け加えたいのですが、宗教心と云うものが、観光資源というような数や量だけでは計れないものであることを弁えていただきたいのです。
これは一般の方々にもの申すより、本来、霊場を管理する我々の自戒であるべきものではあります。

霊場ブームと呼ばれているらしいですが、ブームなどという当てにならない人心に載せられて左右されるものではないのではないでしょうか?
沸々と地から湧く様に霊場と云うものは長い歴史を経て形作られてきたものでしょうし、名もない民衆の魂の結集・結晶というべきものなのかもしれません。まさに文化そのものです。

霊場ブームを囃したて、尻馬に乗ろうというような急場凌ぎの下心でどうなるものでもないと私は認識しています。まあ、その辺は皆さんも十二分に御承知の上でのアプローチなのだと思っています。そして、そのような姿勢は寺院も皆さんも全く対等な責任と義務があるのだと思います。決して一方的に任せ任せられ、支援し支援されるというようなものではないと思います。

<この辺から様子が怪しくなる。論理が破たんし始めているのが自分でも解っていた。市堀注>


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生きながら死んでこの世に水を打つ  玉宗


皆さんには霊場を護るということに対してどれ程の覚悟をお持ちなのでしょうか?この事業を興し継続してゆくことに心中してもいい、という程の思いがあるのでしょうか?その志の真義が試されていることであるのも忘れないで戴きたい。

私自身は霊場が繁盛してもしなくて何の痛痒もありません。先ほど、五円の賽銭ではなにもやっていけない、みたいなことを仰っていましたが、私は五円でも今のところ何の不都合もありません。卑屈にならず、貪らず本来お坊さんとしてやるべきことをやっていればいいのです。観光はお寺にとっておまけみたいなものです。

もう一度言いますが、数が多ければいいというものではないのです。宗教の世界は。信心の本物はひとりでもいいのです。私にとってそのほうが余程意義のあることなのです。
断って置きますが今回の試みを無駄であるとか、参加したくないと言っているのではありませんよ。

もう少し言わせて頂ければですね、霊場によっていろいろ事情があるのが現実です。皆さんが観光資源として捉えて下さるのであれば、各霊場に対等な支援なりをするべきではないでしょうか?
文化財にして指定されていなくてもお寺にとっちゃ立派な文化財なのです。お金がなくて修善できない霊場もあるのでしょう。

要するに支援するからには霊場に格差をつけないで戴きたいのです。それがそのまま信仰心に裏表を脚色しないことになると思うからです。

なんだか、勝手なことばかり言いました。すんません。」


<実際はこのように詭弁ながらも整然と捲し立てた訳ではありませんし、内容も訂正加筆しています。当日の現場では、自説に興奮して頗る不穏当な物言いをしていました。改めて、このブログを借りてお詫び致します。合掌>

今回の会合はこの事業を進めるにあたっての一歩であり、拙速な問題提起や意見を窘められたことは言うまでもない。腹の虫の居どころが悪かったのか、思いもかけない物言いが口をついて出てしまった。修行が足らんな。

あ〜あ。なにやってんだか。





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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
先日、秩父霊場を回った時のことを思っています。確かにお寺に参拝客が多くて、賑わっているところには魅力を感じませんでした。四国の霊場のすべてのミニチュア仏様を一堂に安置して、「あなたは全部をまわってきました」などとしているのなどはサイテ−!といいたくなります。(私の思いは何も信仰心とは結びついていませんが。)
次男坊の失敗、往往にしてありますね。
“あ〜あ。なにやってんだか。”の後のマ−ク、いいです。私も欲しい。
花てぼ
2010/05/18 23:15
分と云うものが案外難しい
改革も保守もそれを知らないと
いずれも一時が過ぎれば
人の興味を失ってしまう
愛すればこそ淫するをせず
この分こそはなかなかに手強い

鉄線花蔓こそ君が命なる   よし


yoshiyoshi
2010/05/19 00:13
おはようございます
 長い話は難しいですね。
 原稿がなくては首尾一貫しなくなります。
 私の経験より。
湘次
2010/05/19 09:00
この度は、たいへんお世話になりました。
 バス駅でお別れしてから後が大変だったのですね。熱弁を振るわれる姿が目に浮かびます。少しゆっくりめに話されるといいですよ。(わかっちゃいても、止まりませんが。)
 地域の振興と信仰心と。昔は一体化していたから門前町が繁栄したのですよね。資本に奉仕する宗教になって欲しくはないと思います。心も救われる旅のできる町として評価されるようになるといいのですが。
 
志村建世
2010/05/19 12:30
こんにちは。
私も口の失敗、数知れず、興奮すると早口で自分で何言ってるのか判らなくなってしまうことが多々ありますが 気をつけようと思ってます。
観光とか、何とかじゃなくて善いものはたくさんの人達に見て貰いたいものですね。市のほうも其れなりに
考えてもらわないとと 思いますが・・・
ルフレママ
2010/05/19 16:05
花てぼさま。援護射撃ありがとうございます。今回の失敗は全く私の不徳の致すところでして、穴を掘って入りたいものでした。妻は呆れて口をきいてくれません。
よしさま。さすがに、鋭いです。私、自分の分も弁えず口角泡を飛ばして捲し立てていました。企画が台無しになるやもしれません。それもこれも自説に酔ったはた迷惑なことでありました。ああ、酒飲みてえ。
湘次さま。実を言うと、一方的に私が喋りまくったのではなく、相手とのやり取りのなかでのことでした。ブログでは人権に関わるのでこんな書き方しかできませんでした。反面教師ということで、御勘弁を。
志村建世さま。無事にお着きになりましたか?ようこそおいで下さいましたね。大したおもてなしもできずお恥ずかしいです。また、機会があったら足を延ばしてくださいね。ありがとうございました。
ルフレママさま。市の方もそれなりに考えていたのです。私はその、それなりが気になったのですね。まあ、妄想ではありますが。霊場企画も民営化をするべきですね、恐らく。合掌
市堀
2010/05/19 21:02

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