再生への旅

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zoom RSS ビリじゃ駄目なんですか?

<<   作成日時 : 2010/09/29 05:53   >>

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日に陰に秋海棠の花明り 玉宗

何気なくテレビを見ていたら、例の事業仕分けで名を馳せた蓮舫さんの映像が映っていた。
「一位じゃないと駄目なんでしょうか?!二位じゃいけないんですか!?」
機関銃のように押しまくる彼女の論法は、時間が経つにつれて立場が変われば身も蓋もない物言いであることに気付かされた方も多いだろう。政治家とは一方通行的な正義で捩じ伏せる力量がものを言うのだなあ、と感心したことを覚えている。

落ちこぼれの人生を自ら進んで歩いているような私には、人様のことを論う資格などないのだが、世間とは中々に厳しいものだと思わずにはいられない。などと襟を正すととともに、私のような者をひとしなみに生かさせているのだからいったいどうなっているんだろうと首を傾げたくなる思いもなくはない。

「ビリじゃ駄目なんですか?」と問われて、「いいです」と応えるのはお坊さんくらいなものだろうか。然し、もっと真相に親しく言えば、「一位でもいいし、二位でも三位でも、ビリでもいい。零点でも満点でもいい」というのがその本領ではなかろうか。ビリと一位の命の尊さに比重はないし、そもそも本来的に比べようがないではないか。

宗教は負け組の為にあると仰る方もいることだろう。そうかもしれない。それでいいとさえ私も思わないではない。
ハッキリさせておきたいことは、宗教とは「他とのかね合い」ではなく、「命の絶対性」の地盤での話でではないかということだ。然し、それは宗教を持つことが負け組の免罪符であるという詭弁が許されることを言っているのではない。

私は現実に足を着けて魂の世界へ手を伸ばしているような危うい、捻じれた次元に生きる存在者である。一方では何の役にも立たない社会人であり、一方ではだれにも侵されることのない命を戴いている何物かでもあることを自認しているつもりだ。

世間が上位を目指して競い合う努力を重ねていることを私は否定はしない。お坊さんだとて、社会の「進歩」に引き摺られながらもなんとか人並みに生きていきたいという思いが私にもある。然し、私の中には仏道という「退歩」に人生を賭けているという社会への見切りがあることも確かである。

「ビリじゃ駄目なんですか?!」

これをしも、負け犬の遠吠えと言ってはならない。人生には負けるが勝ちということもあるというものではないか。




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2010/09/30 13:18

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コメント(7件)

内 容 ニックネーム/日時
最近読んだ「偶然とは何か」という本に、重要なヒントがありました。「進化とは、複雑化・高度化を意味しない。単純化・退行もある」というのです。
志村建世
2010/09/29 06:35
勝ち負けで争う矛盾滑子汁    よし
yoshiyoshi
2010/09/29 07:00
こんにちは。
難しい話ですね。
ビリもイヤ、トップもイヤ!!
優柔不断なホドホドが居心地がいいと思ってます。
結局は無責任なんですね。
「中間じゃ駄目なんですか!!」
勝ち負けのない世界に行きたいです。
ルフレママ
2010/09/29 14:08
こんばんは。
秋海棠が綺麗に撮れましたね。
花が上を向かないので難しいです。

大柄な叔母でした。
動脈瘤が破裂して洗面器いっぱいの
血を吐きましたが
1年を生き延び細く小さくなって
召されました。

病室を訪ねると
吾亦紅を飾っていました。
40代ですでに老女と化して。

昔のことです。
私の句の時制は
現在過去同時形(笑)

真面目に取り合わないことが
肝要でーす。
片手・・・小さなタブーを一つ
破ったつもりではありますが・・・
いらくさ
2010/09/30 00:32
No.1だなんてどうだっていい♪
もともと当たり前のOnly one〜♪
叢林@Net
2010/09/30 01:21
おはようございます
 順位に一喜一憂しないで努力を認めてあげたいですね。
湘次
2010/09/30 08:25
みなさま、コメントありがとうございます。

 志村建世さま。
「偶然とは何か」
仏教的には必然でないものは何もない、ということだと思いますが、人知にには偶然と言っても必然と言っても同じ不思議さでしょうか。現象への謙虚さが必要なのかとおもっています。

 よしさま。
「なめこ汁洟するやうに啜りけり 玉宗」

 ルフレママさま。
生きている限り勝ち負けはついて廻るでしょうね。
要はそれに拘らない自己の命にどっかりと居座ることでしょうか。(笑)

 いらくささま。
叔母さまの片手に余るという一首、すばらしい。
性に大らかなクリスチャンの面影さえ漂います?
肝が坐った作品です。皆さんに紹介したいくらいです。

 叢林@netさま。
名聞利養は宗門の最も忌避すべきところと心得ているのですが・・

 湘次さま。
他と張り合うことが人類の進歩という発想は時代遅れ?!難しいところでしょうか。

合掌
市堀
2010/10/01 08:15

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