再生への旅

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zoom RSS カラオケで法事を盛り上げよう!

<<   作成日時 : 2010/10/12 06:38   >>

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松茸や里はしぐれのひと騒ぎ 玉宗

今日は本師の親戚筋に当たる家で法事があり出席した。場所は輪島から車で30分ほどの町。曾祖父母共の五十回忌、祖父三十三回忌、父三回忌の四霊併修供養だった。施主家は浄土真宗が菩提寺であり、住職を含め三名のお坊さん、そして曹洞宗の私。在家出席者は60人程。真宗のお勤めが約2時間半。1時間前に来て親戚として曹洞宗のお勤めを予めさせて戴いた私は、合計約4時間正座しっぱなし。拷問に近かった。メタボを何とかしなければ人様の笑い物になることを痛感した。

お勤めが終わり、席を料亭に移して会食。一族郎党一堂に会し食事をする。住職に親戚代表ということで献杯の言葉を頼まれるが、他宗派ということもあり、婿さんは当たり障りのないところで丁重にご辞退申し上げた。ここは住職が挨拶するのが筋であろう。ということで、東本願寺派の御住職のお話を掻い摘まむと次のようなことを述べておられた。

「法事は家族親族が集まって故人を偲び、生かされている事への感謝と報恩の誠を再認識する場である。そして、今の生き方を問い直し、未来への確かな足がかりとするようなものでなければならない。死ねばそれで全てが終わる「命」ではない。阿弥陀さんの本願を信じて、念仏往生の道を力強く歩んでまいりましょう。」


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一般的に50回忌の法事となると「目出度いこと」というコンセンサスがあるのではないだろうか。生涯に先祖の50回忌法事は誰にでもできることではない。親の50回忌となると早死にしているか、施主が長生きしているかという場合が考えられる。何れにしても子孫、家系が引き継がれていることが前提である。家門の繁栄が予想される訳である。輪島などでは赤飯を炊き、膳にのせることがある。食事は「べんもの」と言って精進料理ではない。

謂わば酒池肉林とまではいかないが、酒肉は欠かせないようだ。決して、お坊さんの注文ではない。言い訳がましいかもしれないが、お坊さんは出されたものを只戴いているばかりである。世の中には自戒堅固なお坊さんもいて、法事だろうがなんだろうが、絶対、なまぐさものを口にしないお方も居られる。それはそれで見上げたものである。私も出来れば精進物で済ましたいのだが、施主が用意してくれたものを無碍に箸もつけないという厚かましさが私にはない。

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畏まっていた座の雰囲気も酒が廻り、腹が膨れるに随って和み始める。徐に、司会係りの親族がマイクを握って挨拶をし始めた。

「さて、そろそろ宴も闌、のどに自慢のおありの方に歌って戴きましょう。お経でいつものどを鍛えている興禅寺の方丈さん、親戚代表のトップバッターということでお願いします。」

「ちょ、ちょっと、なに、それ・・・聞いてないし」

カラオケしたことがないことはないが、人様に聞いていただくような代物ではない。然し、逃げ出す訳にもいかず、一曲披露してしまった。それも素面で。唄はカルセール・マキの「ときには母のない子のように」である。座が白けたのは言うまでもない。


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素面と言えば、近頃は飲酒運転の取り締りが徹底されて、法事の席でもお酒を飲まない人が増えているのではなかろうか。お坊さんも又然りである。お坊さんも自家用車で檀家を廻る世の中になり、法事の席で般若湯を嗜むこともできない有様である。そうではあるが、偶に車でお迎えに来てくれる「気のきいた」檀家さんもいないことはない。

ところで、最近法事の席で「ノンアルコールビール」がよく出るのだそうである。上にあげたような事情からであろうが、実は今まで一度も試飲したことがなかった。今日は、隣に坐った真宗のお坊さんに勧められて飲んでみた。
住職は飲みやすいと絶賛していたが、私は、ハッキリ言って、「不味い!」
というより、「いけないな、こんなものを作ったら・・意味解んない」と直感した。舌触り、咽喉越し、見た目、味は極めて本物に近いのだが、なんか、違う。私には偽物の味がした。そもそも、酔わないお酒って、何なんだろうか?

カラオケやノンアルコールなど、「もどき」が持て囃される世の中。私の歌もそうだが、なんか、不愉快になってくるし、貧しいなあと、思わないではない。





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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
>松茸や里はしぐれのひと騒ぎ

わあ、ごちそうですねぇ。

忍者と山頭火は
憧れです。
女山頭火になって
詩を捧げました。

我が町の子供たちの
コーラスは最高です。
母は健在です。
南瓜は見た目が
面白くて。

寒くなって参りました。
お寺の朝はお忙しいことと存じます。
どうぞご自愛を。

いつもお心にかけてくださいまして
ありがとうございます!

いらくさ
2010/10/12 06:57
お坊さん、
「時には母のない子のように」は
カルメン・マキでおじゃりまする
ノンアルコールの件は全面的に支持
酔わない酒を売る性根が嫌だなぁ

縁側に迷い込みたる赤とんぼ   よし



yoshiyoshi
2010/10/12 07:41
松茸、カラオケ・・・ご先祖様も身を乗り出しそうですね。
湘次
2010/10/12 07:52
カルメン・マキですか。
玉宗さんには北原ミレイの「石狩挽歌」などがお似合いかと。(^^;
ノンアルコールの不思議は、あれを飲んで顔が赤くなることです。理由不明です。(笑)
愚石
2010/10/12 09:28
わあ!
お椀に、かわいい松茸が入ってますね!

お坊様方のノドは、さぞかし声明で鍛えておられてましょう?
まのじ
2010/10/12 13:45
みなさま、コメントありがとうございます。

 いらくささま。
女山頭火でしたか。金子先生が指摘されていますが、生き物感覚と原郷感覚が深く強い、ということになりますね。私もそうですが、定住漂泊者として詩に生きてください。応援します。

 よしさま。
あれ〜、カルメン・マキでしたか。御指摘ありがとさんです。歌も酒も、よしさんに御指南願いたかったです。アッ、勿論、俳句もです。

 湘次さま。
美味しものを美味しく戴き、人とときを共に過ごす。家族親戚ならではの供養の在り方ですね。

 愚石さま。
石狩挽歌、いいですね。今度マイクが廻ってきたらそれにします。ゴメじゃなくて、シラケ鳥が飛ぶでしょうが。(笑)

 まのじさま。
そうなんです。知人のお坊さんに、玄人はだしのカラオケ名人がいるのですが、お経もまた中々いい味出しています。まあ、お経は味を出してはいけないということもあるのですが・・合掌
市堀
2010/10/13 19:38

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