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zoom RSS 兜太先生、菊池寛賞受賞!

<<   作成日時 : 2010/10/17 06:51   >>

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思ひ屈してをれば野菊の情けあり 玉宗

第58回菊池寛賞(日本文学振興会主催)が15日発表された。

受賞者は筒井康隆、NHKスペシャル「無縁社会」、JAXA「はやぶさ」プロジェクトチーム、吉岡幸雄、中西進「万葉みらい塾」、そして、当ブログでもお馴染みの俳人・金子兜太先生である。

兜太先生の受賞理由は、自由闊達な精神のもと、九十歳を越えてなお旺盛な句作を続けて現代俳句を牽引し、その魅力を全身で発信している、というものだった。
一昨年、文化功労章を受けており、次は文化勲章という声も聞かれていたが、「菊池寛賞」と聞いて、私の如きが言うのもなんであるが、文化勲章より余程兜太先生に相応しく思われる。

周知のように、菊池寛賞 は、作家・編集者の菊池寛を記念して、文学・演劇・映画・新聞・放送・雑誌・出版および広く文化活動において創造的な業績をあげた個人・団体に年一回贈られる賞である。

子規没後、虚子の「ほととぎす」が俳壇そのものという状況であった。戦中戦後様々な俳句革新運動があり、兜太先生も戦後の時代の旗手として活躍されたことは誰もが知るところである。それは畢竟俳句に於ける個の確立であったと言ってもいいのではないか。

現在日本には、俳句協会、現代俳句協会、日本伝統俳句協会の三つの協会がある。
俳人というものは衆を嵩に着る種族の様でもあり、未だに俳句が個の文芸というより、大衆文芸という芸事であることを望んでいるかのような有り様である。兜太先生もまたそのような大衆文芸発展の為に現代俳句協会を率先して牽引されてきた。会長も務められた。勘違いしてはならないのは、そこには衆を引き入る才能というより、明らかに金子兜太という文学者としての個の輝きがある。協会の垣根を超越している人柄と作品に魅せられる老若男女も又多い。

俳人達は各協会に属し、それぞれの俳句へのアプローチを主張しているようなのだが、表向きはそうであっても、実際は個の表現というより、個を抜けきらない芸事に終始しているという、俳句界の慣れ合いがあるだろう。自己保身の領域で俳句を弄んでいる平和呆けの日本俳句界と言ってもいい。

そのような無風状態の俳句界が今も続いている。然し、金子兜太はそこに戦後一貫して風穴を開けてきた。知る人ぞ知る、知らない人は全く知らないという奇怪な俳壇であった。そこに今回の菊池寛賞受賞である。それは俳壇外から認められたということである。そして、それは金子兜太が目指した真の大衆文芸としての俳句が認められたということでもあろう。畢竟、大衆文芸である俳句表現も個の人間性がものをいうのである。

胸がすく思いだ。心からお祝い申し上げたい。亡くなられた皆子奥さまも喜んでおられるだろう。合掌




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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
いやぁ目出度い、
早速祝杯を・・・そこかっ!

かこつけて二合徳利や温め酒    よし
yoshiyoshi
2010/10/17 07:16
こんばんは。
受賞、嬉しいです。
もう一度お話が聞けるといいのですが。

犬サフランを写しました。
コンサートは
モーツアルトやハイドンよりも
荒城の月が身にしみました。

ほんとは地謡や声明が聴きたい気分です。
めったにチャンスがありません・・・・・

いらくさ
2010/10/17 23:14
おはようございます
 おめでたいニュースですね。
 まだまだ活躍していただきましょう。
湘次
2010/10/18 09:01
みなさま、コメントありがとうございます。

 よしさま。
よしさまも兜太先生には頭が上がらないようなことを仰っていましたね。楽しい、お酒を飲んでください。

 いらくささま。
以前、先生の講演を聞きに行かれたとコメントくださいましたね。
埼玉ですとそちらと近いですから、その気になれば出かけられますね。もっとも全国各地で講演されているようですが。ほんとにお元気です。自己流の養生法を実践されているようですよ。

 湘次さま。
兜太先生のいない俳句界も、想像するだけで寂しい者がありますね。

合掌
市堀
2010/10/18 20:12

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