再生への旅

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zoom RSS 走れ、お坊さん!

<<   作成日時 : 2010/11/26 06:44   >>

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綿虫のしつかり生きてこのくらい 玉宗


法類にあたる兄弟子を見舞いに訪ねて、滋賀の西湖畔に行った。発ったのは昨日の早朝で、夫人同伴である。用事を済ませて草津温泉でオハラショウスケさんを決め込もうかと企んでいたのだが、夕刻、携帯電話が鳴った。お葬式ができたので直ぐ戻れとのこと。「あちゃ〜!こうしちゃおられんばい」ということで、薬石をよばれ仮眠をとり、深夜の北帰行となった。深夜、大津から名神、北陸高速をひた走って、輪島に着いたのが先ほど。いや〜、夜の高速道路って、怖い!大型トラックがビュンビュン飛ばしていることは以前から知ってはいたが、米原を過ぎたあたりから雨が降り出し、恐怖が倍増した。軽自動車のたんとでは、幅寄せされるとひっくり返りそうになる。以前、昼日中、東名高速を走ったことがあるが、東名はもっとひどかった。車間距離なんかあってない様なもんで、みんなスイスイ車線変更しては追い越して行った。あれはいかんだろ!

不景気とは言いながら、大型トラックによる物流の凄さをまたしても再認識させられた。日本の暮らしが夜も眠らぬ物流というエネルギー消費の上に支えられている現実は、なんか、危うく、不自然で、私などには「なんかちがうんじゃないのかな?」という思いが以前から拭いきれないでいる。夜も寝ないで働く人間、それってどうなんだろう。人間の生活が、ある意味不自然な、無理のある努力の賜物であることが正直、神様は不公平であると思う。

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とは言いながら、車をふっ飛ばして滋賀と輪島を行ったり来たりしているお坊さんもまた、どうなんだろうと思わないではない。どなたが言いだしたのか知らないが、住職とは、お寺に住まうことが仕事だ、という至極当たり前な、(それって何も言っていないことと同じじゃんと思わないではないが)ことを指摘されている。確かに、檀信徒や不特定の人の為にお寺は存在しているのであって、いつだれが訪ねてくるかは解らない。だから、留守にはできないという使命感(強迫観念にも近い)がないことはない。でも、それはどの職業においても通用する心得のような気もする。

お釈迦さんは悟られてから、なくなるまでの四十九年というもの、一日も人の為に法を説かなことはなかった、という話しだ。今でも世界各地に電車や船や飛行機で行ったり来たりしている宗教家は多い。チベットのお坊さんなんかは命懸けで世界へメッセージを発している。お釈迦様が今の時代にいらしたら、八面六臂の活躍をされていたかもしれない。

人様のお役に立ちたい、という思いは私のような半端ものにもそれなりにある。私みたいなお籠り人間は、恐らく、お寺を留守にすることの少ない方だろう。それでも偶に出かけると、今回のような事があって、とんぼ返りや、予定を急遽変更することがある。それは住職している以上仕方のないことである。亡くなられた女性はまだ30歳代の方で、交通事故である。母子家庭だったようで、子どもだけが遺された。気の毒であり、切ないお葬式になるだろう。

葬式坊主と揶揄されてもいい。傍目には忙しそうに、或いは振り回されて、おバカさんに見えるかもしれないが、お坊さんとしての需要がある限り、メロスのように、ドンキホーテのように走り続けるしかない。





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コメント(5件)

内 容 ニックネーム/日時
おはようございます。
霜が降りて枯葉や草がきれいに
おしゃれをしました。

触ると凍っていた葉っぱもあって
はっきりと冬が来てしまいました!

カメラ出てきて良かったですね。
おまけに楽しい妄想物語?が読めて
めでたしめでたしです。
いらくさ
2010/11/26 07:01
袴着の吾子を残して発つ母よ   よし
yoshiyoshi
2010/11/26 08:27
大変でしたね。
読んでいるだけでつらくなりました。お子さんを残して旅立つお母さん・・・。どんなに心残りかと思います。

そう、俳句の悦子です。あの能登吟行から10年ちかくたちました。
メッセージを送る、というところから近々送ってみます。
etsu
2010/11/26 10:17
こんばんは
 昨日はお通夜に行ってきました。
 若いお坊さんでしたがなかなかいいお話をされていました。
湘次
2010/11/26 22:06
みなさま、コメントありがとうございます。
合掌

 いらくささま。
そちらはすでに霜がたちましたか。朝晩冷えるんですね。
くだものが美味しい訳です。(笑)
霜の風景は、如何にも自然が年を取った感じです。

 よしさま。
「いとけなき哀れさにあり七五三 玉宗」

 etsuさま。
悦っちゃん!お元気ですか?
十年ですか・・もっと昔のような感じです。お子さんも大きくなったことでしょう。「風」の新鋭として注目されましたね、お互いに。(笑)「伊吹嶺」でしたか?俳句は続けておられますか?ご無沙汰していました。私はなんとか生きています。又機会があったらお会いしたいですね。ブログでなんとか俳句やお坊さんの世界と繋がっています。(笑)

 湘次さま。
お説教の上手なかたは沢山おられますね。
実は、私は昔から、説教されるのも説教するのも嫌いな人間でした。(笑)
市堀
2010/11/27 05:42

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