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zoom RSS 裁判員制度・人を裁くとはどういうことか? その2

<<   作成日時 : 2010/11/04 07:32   >>

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泣き寝入る他なし鬼の捨て子なる 玉宗


人が人を裁くことはあってはならない、などと私は思ってはいない。
約束を破ったり、一方的に生命の存在を抹殺されるということは、正義があろうがなかろうが、それはどこまでも人間の都合なのであろうと思っている。私がそのような被害者になったとき、どこまで加害者の都合を赦してやることができるか、又は、他人の被害に対してどこまで加害者の都合を赦してやることができるか。仏弟子としての寛容度が試されるだろう。そして、それは私の社会的無力さを思い知らすだろう。生きている命も又、常に空しいものであるという自覚が私にはある。

裁判が司法と言う社会正義を保証し実現するための関門であることは私のような社会的落ち零れにも想像できる。様々な犯罪に対して法に則り刑罰を科すことによって被害者の物的精神的損害を回復補填しようとするものなのであろうが、量刑が妥当であるかないか、それは結局、社会的通念・相場に左右されていくものなのだろう。現在、日本では個人的制裁・報復・敵討ちは許されていない。

ところで、「殺人」の場合は被害者である当人がこの世に存在していない。加害者へ下される刑罰も遺族や社会の慰謝とはなるかもしれないが、亡くなった者は既にこの世の当事者ではない。故意とか過失など都合にも色々あるのだろうが、肉体を持った命が無くなった事実は誰も否定することはできないだろう。その事実の空しさの前に、どんな理屈を用意しても、取り返しのつかない現実がある。故意であろうが過失であろうが空しい命を無にした償いは命を以ってするかしない。命を以って償うとはどういうことか?

極刑も無期も情状も再生も、つまり法規や社会通念も、それはどこまでも生きている者の言い草、都合である。人間も社会も、大概は時と所で様変わりする生き物であり、そのような本来的に自己中心、自己愛が優先する人間社会が築きあげている法社会なのであろう。刑罰と言う欲望も又、どこかで見切らなければならい代物である。

誤解を恐れずの言えば、人を裁くことは難しくはない。欲望の態様は底が知れたものである。血生臭い人類の歴史は人が人を裁くことが余りにも容易であったことの証明でもあったのではないか?神仏に裁かれるという畏れのない世の中にいる限り、それは避けられない宿命なのであろうと思っている。人間は太古の野蛮さから一歩も進んではいない。




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コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時
罪を犯して後の謝罪は私はたぶん
一切認めないのだろうな
従って私は
とても裁判員にはなれそうもない
だって人を殺して自分の死刑は免れたいでは
私には裁く以前の問題に思われる
むろん人であれば過ちもあるし
止むを得ぬ怒りのこともあるだろう
しかして法が停めなければ怨嗟は限りない
幼い頃より教えられたのは
犯してはならないそれらの事に尽きてある
もしも娘が殺されたなら
私は加害者を必ず殺すと思う
しかして私には犯した罪を逃れる意識はない
単純にして明解なこの論理が
私が死刑制度を是とする由縁である
永遠に釈迦の教えに辿り付けない
この悪人を一番理解してくれると
いうもまた彼の人に頼むしかありませんと
姑息にも私は疑わないのである

善人の止めても今日は暮早し   よし


yoshiyoshi
2010/11/04 08:09
こんにちは。
漆にかぶれるようになって
山にはあまり行きません。
もっぱらテレビで紅葉狩りです。

煙草もアレルギーなので
町なかも行動範囲は限られて
スパと映画館とデパート歩き・・・・・

デパートでも
昨日は九州の物産展の人込みと
食べ物の匂いにギブアップ
禁煙レストランに逃げ込みました(笑)

ということで
お家大好き人間(ひきこもりともいう?)です!


いらくさ
2010/11/04 16:54
 よしさま。
コメントありがとうございます。
詩人・安藤由人の面目を述べておられる様で頼もしい限りです。実に分かりやすい特効薬のです。私には副作用があるかもしれませんが。(笑)


 いらくささま。
コメントありがとうございます。
必要以上に人間に関わらないという生き方もありましょう。(笑)
いらくささまも、世に超然たる詩人です。
詩人であることが平和への貢献とは、憚ることなく生きてください。

合掌
市堀
2010/11/06 21:34

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