再生への旅

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zoom RSS 二足の草鞋を履くお坊さん達

<<   作成日時 : 2011/02/11 03:31   >>

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月さして腸絞る猫の恋 玉宗

曹洞宗全国一万五千ヵ寺の中で、二足の草鞋を履いておられるお寺さんはどれくらいいるのだろうか。
輪島市内で私が知っている十数ヵ寺のお寺さんの中で、お坊さんだけをして暮らしておられる専業坊さんの方が遥かに少ない。どちらが副業で専業なのか解らない、などという問題は暫く置いておくとして、教師・役場職員・会社員・自営業・自治体職員・市議会議員などをしながらお寺を維持管理されているお坊さんがおられる。

大学を終えて帰ってくるお寺の跡取りのために、檀家共々、その子の就職先を探しているというような話を最近耳にした。そのお寺は檀家数からいっても、私の永福寺(檀家三軒)や興禅寺(檀家三十軒)とは比べ物にならない筈なのだが、それでもお坊さん以外の職に就かなければならない現実がある。少なくともそのお寺にはあるのだろう。私などはお坊さんをするしか芸がないので、お坊さん専業でやっているだけの話で、それをどうのこうのと自慢するつもりもないが、檀家のすくない中でお坊さん専業をしている私などは、霞でも食べて生きているのか、よほど精進しているのか、おバカさんなのか、欲がないのか、みたいな眼で見られているのだろう。お坊さんも様々である。人間一般がそうであるように。それが現実ではないか。

「片手間にお坊さんをしている」などと批判めいた言葉を耳にすることもあるが、一方には、二足の草鞋を履いてもお寺、ご本尊を護っていこうとされていると尊敬とまでは言わずとも、感心される人がいることも事実である。或いは、二足の草鞋を履いて忙しいことで、などと蓄財に勤しんでいるかの如きもの云いをされることもあるようだ。下に、人の世とは面倒なものではある。隣の芝生は青く見え、隣の竈は賑わしく匂うのが常である。

「お坊さんはこうあるべきだ」「あるべきお坊さんの姿」等々、お坊さんの理想を抱かれる気持は理解できる。そのような要求はどの世界においてもあり得ることだ。それは理想と現実の狭間で前向きに生きて行こうとする牽引力ともなるだろう。しかし、何事もバランスや節度がある。理想だけが先走りするのも、現実を口実に胡坐をかくのも、共に人生を過つことになりはしないか。というより、生きるとは「今よりほかになかりけり」ということであれば、先走ることも、停滞することも、ともに「今」の真相とは言い難いものとなってしまうだろう。

どっちを向いて生きているのか?欲の世界か?欲を超えた世界か?

「流れとともに・縁を生きる」そういう生き方がお坊さんの本領ではないのか。確かに、一芸に秀でる者は一芸を専らにするという真実はある。しかし、二足の草鞋が「悪」なのでも「善」なのでもなかろう。「二足の草鞋」を履かざるを得ない「縁」をまっすぐに生きること。「生きること」はいつも「専心」であり、「精進」でなければならない。専業坊さんをしているからと云って「二心」に生きていないとは言えず、二足の草鞋を履いているから「道に通じていない」とは一概に言えない。

人様々、お坊さん様々。人のこころは傍からは計り知れないものがある。





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コメント(4件)

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お目当ては薬師堂かな浮かれ猫   よし
yoshiyoshi
2011/02/11 04:03
仕事人、家庭人、詩人・・・そのつどいろいろな顔を持って生きています。
湘次
2011/02/11 09:55
......最近この種の記事が多いですね(汗)

でも、こういう記事は個人的に好きです(笑)
叢林@Net
2011/02/12 16:52
 yoshiyoshiさま。
猫が目につくようになってきましたね。羨ましい?

 湘次さま。
天は二物を与えずと云いますが、これは神様の戒めでしょうか、現実認識でしょうか?おそらくどちらでもあるのでしょうね。

 叢林@Netさま。
うっかりすると自己弁護、愚痴になりそうなのですが、まあ、どちらかと云えば形而下の記事の方が書きやすいのかもしれません。(笑)
お見逃しの程を。合掌

市堀
2011/02/12 20:28

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