再生への旅

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zoom RSS 原発を考える・その1/原発供養

<<   作成日時 : 2011/04/25 04:03   >>

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蝶々が飛び出してくる油断あり 玉宗

世界中の注目するところとなった福島原発の放射能汚染とその対応。私自身も今回の東日本大地震によって生活の在り方とか日本という国の在り方の来し方行く末を改めて考えさせられる機縁となっているように思う。またそうしなければならない。原発問題は、日本人が避けて通れない日本人自身が生み出した、そして解決しなければならない緊急にして将来的な課題であろう。

恥ずかしながら「原発供養」という言葉を先日初めて知った。原発を考えるに当たって今日はこの言葉を糸口としてみたい。

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この言葉は元神戸女学院大学教授の内田樹氏のブログで知られるようになったらしい。以下そのブログの一部を紹介させていただく。

<名越康文先生と橋口いくよさんとの鼎談のとき、いちばん感動したトピックは橋口さんが震災からあとずっと「原発に向かって祈っている」という話だった。

40年間、耐用年数を10年過ぎてまで酷使され、ろくな手当もされず、安全管理も手抜きされ、あげくに地震と津波で機能不全に陥った原発に対して、日本中がまるで「原子怪獣:」に向けるような嫌悪と恐怖のまなざしを向けている。
それでは原発が気の毒だ、と橋口さんは言った。

誰かが「40年間働いてくれて、ありがとう」と言わなければ、原発だって浮かばれない、と。
橋口さんがその「原発供養」を捧げているとブログに書いたら、テキサス在住の日本人女性からも「私も祈っています」というメールが来たそうである。

たぶん同時多発的にいま日本全国で数千人規模の人々が「原発供養」をしているのではないかと思う。私はこの宗教的態度を日本人としてきわめて「伝統的」なものだと思う。ばかばかしいと嗤う人は嗤えばいい。けれども、触れたら穢れる汚物に触れるように原発に向かうのと、「成仏せえよ」と遥拝しながら原発に向かうのでは、現場の人々のマインドセットが違う。

「供養」しつつ廃炉の作業にかかわる方が、みんなが厭がる「汚物処理」を押し付けられて取り組むよりも、どう考えても、作業効率が高く、ミスが少なく、高いモラルが維持できるはずである。
私は骨の髄まで合理的でビジネスライクな人間である。
その私が言っているのだから、どうか信じて欲しい。
今日本人がまずなすべきなのは「原発供養」である。云々>

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福島原発の東電社長が被災者を訪れて謝罪している映像がテレビで流されていた。福島の被災者は大地震と大津波、そして放射能被害という未曾有の現実に向き合わされている。身に覚えのない災いに対してやり場のない絶望感、憤りがある。日常を失われた人間とはそういうものであろう。

ところで、今回の被災者といえば、東電の関係者もそうであるし、「原発」そのものも「被災対象物」である。それは一般の被災者も日本中の誰もが肯うところであろう。地震の起こる前まで「原発」は殆どの福島県民や日本人、特にその恩恵を受ける関東の人達にいやがうえにも、或いは積極的に、無警戒に受け入れられ、共に生きてきた存在であっただろう。今回の被災によって起きた原発被害の影響、その責任は地震と津波への対策が不十分であったということなのである。「想定外」ということが空しい言い訳にしか聞こえない被災者。そしておそらく原発関係者も又空しいアリバイ証明であることを感じているのではなかろうか。

現在、地震と津波によって引き起こされた原発問題は、天災か人災かという視点で提起されているのだろうか。天災に遭うことと人災としての責任の追求。それとこれ、震災後の原発被害と天災被害は別物であるという認識が、県民にも東電側にもあるのだろうか。責任を追求する天災にして人災被災者である県民。ひたすら頭を下げて謝る原発関係者という天災にして人災被災者。共に本心は窺えないが、正直なところ、この構図はどうなんだろうと思わないではない。その中には社長の手を握り、一緒に頑張りましょうと声を掛けている被災者もいたが、その眼には涙が溢れていたように思えた。それを見ていた私もなんだか泣きたくなってしまったていた。なぜだろう?

 <この記事明日へつづく>

『いつも何度でも』
チェルノブイリ原発の被害者であるナターシャ・グジーの『いつも何度でも』
http://www.youtube.com/watch?v=ry_WACFd8Ds&feature=player_embedded








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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
ナターシャグジーさん、素敵ですね。「いつも何度でも」も好きな歌なんです。「原発供養」…思いも及びませんでした。
内田樹さんのブログものぞいてみます。ありがとうございました。
くろちゃん
2011/04/25 07:31
ヒステリックに何でもかんでも反対を唱えてみても何の解決にもならないことは自明の理、私も東電の社長を労わる人に驚くと同時に感動しました。議論を尽くして日本の将来地球の未来を考えなければなりませんね。

雨降れば可哀相なは花馬酔木  よし
yoshiyoshi
2011/04/26 07:50
こんばんは。
復興会議の提言の取りまとめ
6月末になるそうです。
玄侑さんのイエロー作戦
今年の夏に間に合わせたいです。
稲の作付けをしないと決まった
水田にさっと忍び込んで
向日葵の種蒔いてしまいたい気分ですが・・・・・
いらくさ
2011/04/26 17:32
 くろちゃんさん。
有名なアニメにも使われている歌なんですね。
心に染みました。いい歌ですね。

 よしさま。
こういう時こそ、自分に何が出来るか、真摯に考えなければなりませんね。

 いらくささま。
玄侑さんも頑張っていますね。
水田も深刻な被害を受けています。玄侑さんのイエロー作戦、功を奏して欲しいですね。
合掌



市堀
2011/04/26 20:53

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