再生への旅

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zoom RSS 玉宗の勧進帳

<<   作成日時 : 2011/04/07 02:17   >>

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あかときの空に冷えある初音かな 玉宗


四月に入っていい天気が続いている。
昨日も夫人と二人して永福寺ご開帳の勧進に歩いた。漁師町は昼日中に伺っても留守の家が多く、夕方から歩き始めている。お寺へ帰るのが夜の8時ころ。それから晩ご飯を頂くことになる。

勧進とは、仏教の僧侶が民衆救済のための布教活動の一環として行う行為のひとつで勧化ともいう。 直接民衆に説いて念仏・誦経などの行為を勧めたり、寺院・仏像などの新造あるいは修復・再建のために浄財の寄付を求めるたりするが、中世以後には後者の行為を指すことが一般的となった。興禅寺の場合は、33年ぶりに開扉する本ご尊開帳に与る仏縁を勧めている。

又、勧進帳とは、勧化帳とも呼ばれており、勧進の目的について書かれた巻物形式の趣意書を指す。勧進の発願趣旨に始まり、念仏・誦経の功徳、寄付・作善に関わることによる功徳(現世利益・極楽往生)などを説いている。興禅寺では寄付・作善を通じた結縁を呼びかけた印刷物の趣意書を事前に配布してある。なお、勧進帳とは対として寄付の実績などを記した奉加帳があり、お稚児さんの受付と合わせて、それは夫人が管理することになっている。


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ところで何事も思惑通りにはいかぬもの。弁慶が安宅の関で朗々と読み上げた勧進帳は有名であるが、あれは義経さんと逃亡するための苦肉の策だった。まあ、言ってみれば嘘八百を諳んじた訳であるが、嘘も方便。時代の申し子を救うために身を擲っての賭けに出たのである。

私の場合、偶然33年目の開扉の年に当たっており、住職としての義務・責任としての、已むにやまれぬ仏弟子魂といった感が強い。それにしても、勧進に歩き始めて間もないが、営業マンの苦労と悲哀というものが少し理解できるようになった。何事も志強くなければ成就しないもので、正直なところ、挫けて投げ出したくなることもある。何度も言うが永福寺には檀家というものがない。それはお寺の側から言えば、常在的な支援者がいないということであり、勧進先の家からみれば、縁もゆかりもないのに、といった思いもなくはないだろう。お互いに気楽といえば気楽なのであるが、心許ないといえばそれも又この上ない。無縁社会とは程遠い、おせっかい社会がここにあり、その日暮らしのお坊さんの面目躍如たるものがあるとも言えようか。

「こんばんは。永福寺です。ご開帳の勧進に参りました。」

「あ〜、ご開帳のあれね。」

「はい、それです。」

「なんやら、地震の被災地への寄付やらなにやら頼まれておっての〜、このあいだは住吉の神社さんも火事で焼けて・・・そのうち寄付を頼みにくるんやろなあ。」

「そうでしょうね。大いにありえますな。今年はそういう年廻りなんでしょうね。お金を貯めてばかりいないで、人さんや仏さんのために使いなさい、ってなことなんじゃありませんかね。」

「おれっちは永福寺の檀家でもないんやけどねえ・・・・・」

「そう言わんと、滅多にないご開帳なんですから、冥途の土産にうちの仏さんを拝んでくだっし。お互いに二度とないご縁になるでしょうしね。」

「毎年あってもかなわんけどな・・・」

「・・・・えっ、なんか仰いました?ありがとうございます。おおきに。」

「で、いくら出せばいいんかね。余所んちはみんなどんくらい上げておるんかい!?」

「ん〜、人様々ですわいね。いくらでもけっこうです。」

「そうは言うても、相場があろうがいね・・」

「そやね〜、現今の金銭的価値から言って、千円から1千万円の間かな。」

「?!・・・・・・・」

というようなやり取りがあったりして、漁師町でもある輪島の善男善女をお相手に、丁々発止の勧進模様が繰り広げられているのでありました。

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永福寺秘仏ご開帳への参拝ご案内

鳳来山永福寺は今年、鳳来堂と統合して百周年の記念すべき年に当ります。この間、お地蔵さまのお寺として「おみくじ」やご祈祷を通じてそのご加護と功徳をいただき、また、観音さまは能登国観音霊場第三十番札所の仏さまとして多くの信仰をいただいております。
今回百周年を記念し、千年におよぶ由緒ある秘仏を三十三年ぶりに開帳し、さらなる良き仏縁と霊験をいただいて参りたいと思います。
どうぞ、この上ないご縁を結んでいただきますようご案内申しあげます。  合掌
     
   輪島市鳳至町石浦町1 鳳来山永福寺 рQ2・0289 
     
日程並びに行事  

五月二十八日(土)
 午前 十時から
       開帳・本尊上供   (ご本尊へのお供え事)
       大般若祈祷会 (寄付者並びに祈願の施主の為の法要)  
       報恩会    (歴代住職・功労者の法要)
        導師・ご法話 大本山総持寺祖院監院 今村源宗老師
五月二十九日(日)
 午前 九時出発  稚児行列
     十時から  大般若祈祷会 (寄付者並びに祈願の施主の為の法要)
       各家先祖供養会(寄付者・参詣者各家の先祖供養)
       餅まき

  お稚児さんを募集していますので、詳しくはお寺にお問い合わせください。合掌







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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
「5/29、輪島永福寺ご開帳」と私のノ−トに記しているんです。前のお知らせの時、稚児行列の稚児に応募しようとしていたらしいです。
28日、前からの予定でこちらで或る行事をしますので、稚児への夢も断たれた状態です。
花てぼ
2011/04/07 10:42
 花てぼさま。
ん〜、それは残念でした。
地震ヤラ、近所の神社の火事で、勧進が今一つです。
お稚児さんも目標にはほど遠憂く・・・
でも、やるしかないのです。
これもあたわった縁です。
なるようにしかなりません。
お祈りください。
合掌
市堀
2011/04/08 07:00

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