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zoom RSS 仏教者に問われているもの

<<   作成日時 : 2011/06/06 04:13   >>

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舟虫や千里寄せ来る波の音 玉宗

「仏教企画通信24号」が届いた。

今号は東日本大地震に合わせた企画内容である。
「東日本大地震と仏教」と題した駒澤大学名誉教授・佐々木宏幹氏の巻頭言。震災後、400人もの被災者を受け入れ、今なお100人とともに生活している宮城県石巻市洞源院住職・小野崎秀通老師の現状報告。宮崎県昌竜寺住職・霊元丈法老師の日本仏教への提言。そして、社団法人シャンテイ国際ボランテイア(SVA)スタッフ曹洞宗総合研究センター講師・大菅俊幸氏の「震災によって問いなおされる供養の心」

能登半島地震の際も現地入りし、その後何度かお目にかかっている大菅氏の文章の最後をご紹介する。「仏教者に問われているもの」という最後の項目の一節である。

「 話を戻すが、天から与えられた試練とも言うべき今回の大震災。私たちは大自然に生かされつつ、時に翻弄されてしまう小さき存在であることを改めて思い知らされた。人はあるゆる人間の都合を越えた次元に生かされているということだ。そう思うと、この未曾有の災難は、人間を越えた大いなる次元への畏敬の念を取り戻すことを促しているように思える。それは「祈り心」や「供養の心」を取り戻すことに他ならないだろう。日本人の宗教心は大きな転換の時を迎えているのかもしれない。
このような千載一遇の時を仏教者はどのように受けとめればいいのだろうか。教義は何のためにあるのか。そう問い直し、立て直すのか。あるいは旧態依然としたままでいるのか。いずれにせよ、3月11日は、今後、生き残っていく仏教者と、淘汰される仏教者の分水嶺にもなったのではないかと思っている。」

発行人の藤木隆宣氏はあとがきで次のように述べている。

「三月十一日の東日本大震災以後、日本人の共同体意識が大きく変わろうとしています。これまで孤独死などを容認してきた無縁社会のあり方が否定され、人間同士のつながりを強く求める人間本来の感性が見直されようとしています。結婚相談所なども申し込みが殺到しているといいます。人々は今、無縁社会ではなく有縁社会を求めているのです。
わたしはそうしたときこそ、全国の寺院の存在理由が問われているように思います。かつて、地域共同体のコアであった寺院のあり方を学び直すときではないでしょうか。以下略」

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無常が菩提心を起こす現場を私たちは目の当たりにしている。人類の歴史は無常なる現実を受け入れ歩み続けてきた歴史でもある。どんなに小奇麗な文明社会を築きあげても、それが仮のものであり、儚く、危ういいのちを戴いていることに変わりはない。哀しいことではあるが、非日常に巡り合って人は、その存在のあり難さを実感する。宗教心がそこで芽生えるかどうか一概には言えないが、露のいのちの人生の、あるべき一大事とは、人生の宝、大切なものとはなんであるのか。私自身が自己の問題として、これまでの自らのあり方を問い直し、洗い直さなくてはならない。

依るべきもののない無常の世の中で自己も又、変わるべきもの、変わらなければならないものがある。生きるとは時々刻々無常に反応していくことでもあろう。私が仏教者として生き残れるかどうか、私には分からない。解らないままで「今」を生きていくしかない。仏教者として問われているもの。それは日常に於いても、非日常に於いても貫いている仏弟子としての芯の通うた生きる姿勢であろうと思っている。






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    この法は色を受くるが為の故に説くに非ず、色を捨つるが為の故に説くに非ず。 ...続きを見る
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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
我々に与えられた今回の試練、これによって何も変わらないとしたら人間失格でしょう。
とは云え身ひとつの我に次から次へと襲う試練に相も変わらず右往左往しております、馬鹿は死ななきゃ治らないって本当なのですねぇ。

雨の夜の儚きものは金亀子  よし
yoshiyoshi
2011/06/06 05:37
 よしさま。
実に、度し難きは他でもない私自身でありまして、人さんにどうのこうの言う前にかたをつけておかねばならんのでした。嗚呼。
市堀
2011/06/07 15:47

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