再生への旅

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zoom RSS わが町の俳句大会を守れ!

<<   作成日時 : 2011/08/01 04:12   >>

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赤蔵の狐日和や稲の花 玉宗


一昨日の和倉温泉俳句大会に続いて、合併で数年前に七尾市に編入された田鶴浜に於いて、「能登あかくら山大句会」があり、選者として出席した。今年で十年ということで、記念の作品集が編纂・刊行された。ご縁があって開催当初から選者として関わってきた。十年ひと昔、短いようで長い時間が確実に流れていたことを改めて知らされるし、俳句を続けている自分が不思議でもあった。

市堀玉宗選

<特選>

朱鷺を待つ能登はまほらや田螺鳴く  能登町 前田年子於

世界農業遺産となった能登の里山里海。人の歴史と共にある自然への讃歌であり郷愁。季語が俳諧的味わいを深めている。一句を確かな写生眼が支えているからこその季語の斡旋であろう。

<秀逸>

回遊の魚群をはるかみどりの夜  金沢市 小谷 延子
サンドレス着てゲルニカに逢いにゆく  金沢市 南  恵子
牛あつめくる牧牛の露けさよ  能登町  前田年子於
蛍火のひとつが過るにはたづみ  輪島市  引地 幸子
足出でておたまじやくしの嫌はれし  珠洲市  中田 礼子

<入選>

鳳凰もひしやげてゐたり荒神輿 七尾市 高橋 悦子
せり出してこぼれさうなる燕の子 金沢市 篠島安子
筍の裏年と言ふ泥の靴 金沢市 井村和子
蛍を夜空に返し帰京せり 金沢市 金田心窓
豆飯が好きで健康そのもので 七尾市 松本松魚
冷奴軍歌のほかは知らざりき 輪島市 中川計介
朴の花雲に届いてをりさうな 七尾市 山井寛子
島裏の礁栄螺の生簀籠 能登町 前田年子於
己が影先に泳がせ目高かな 能登町 久田あや子
ヒヤシンス揺れるカーテン少し邪魔 中能登町 赤島磨智子

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能登あかくら山大句会も十周年。実行委員会のスタッフから来年以降の開催が検討中であると聞かされた。はじめるようになって間もなく、主催であった田鶴浜町は近隣の町村とともに七尾市に合併編入された。爾来、七尾市から助成金を貰い継続してきた。然し、此処に至って僅かな助成金では収支的にも立ちいかなくなっているらしい。ホトトギスの坊城中子、俊樹氏などに選句を依頼し、当初は六人体制の選者陣であったが、近年は四人になり、今年は坊城中子氏が欠席し三人であった。それでも当初からのスタッフはなんとかやり繰りし大会を継続してきたのである。

幕末に開かれた地元の大句会を復興した彼らには継続したいと云う意志が伝わってくるのだが、果たして、どうなることだろうか。同じように、七尾市内にある別の二つの町で行われていた俳句大会も数年前に終止符を打っている。そんな中で田鶴浜あかくら山俳句大会は踏ん張って継続していくことも意義のあることではなかろうかと思う。NHK学園主催の俳句大会と違い、文字通り、地元に根差した俳句という大衆文芸の発展に寄与して戴きたい。採算をどがえしした地元の文化振興策として、今でこそ力を尽くすべきではなかろうか。

具体的には、同じ七尾市内で中止となった二つの実行委員会と共同して開催すつ方法もあるだろう。自治体独自の特色を出すように知恵を出し合い、地元の商店街や市民への協賛を得るように工夫することも必要ではなかろうか。市民の文化的な、教養ある町創りを考えているのならば、主催する者たちの情熱、志こそが試されているのであり、次代の者へ引き継いでいかなければならないものであろうと思う。町創りは人創りである所以でもある。頑張っていただきたい。






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