再生への旅

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zoom RSS 「坊主」考

<<   作成日時 : 2011/10/21 03:53   >>

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石蕗の妙に眩しい黄なりけり 玉宗

我々日本人の日常生活では、どんなに仏教のお世話になっているか、漫然としか知らないのであるが、実は多くの仏教文化に取り囲まれていると言ってよい。仏教語もまた無意識的に日常化されている文化であろう。
「縁起」「業」「流転」「娑婆」「他生の縁」「金輪際」「奈落の底」「阿鼻叫喚」「四苦八苦」「乞食」「無学」「舎利」「上品・下品」「根性」「旦那」「馬鹿」「呂律」「刹那」「醍醐味」「知事」「大衆」「億劫」「甘露」などなど。

「坊主」も又その一つである。
以前、ブログの中で、私が頻りに「お坊さん」という言葉を使う事に「自分のことにお坊さんというのは何か意図があってのことでしょうか?」みたいなコメントがあった。私自身としては自分に「お」や「さん」を付けて上から目線でいるつもりはなかったのだが、言われてみれば可笑しいのかな、と思わないでもない。然し、私なりに以下のような思い入れ、礼節のようなものを抱いていたのも事実である。

先ず、僧が仏法僧の三宝のひとつであるということ。どんな碌でもない坊主でも「お坊さん」と呼びたい思いがある。宗教とは極めて個人的な領域であるという意味で私的であると同時に、ならばこその公的な存在である。命の辺境を守る歩哨的存在とも言えようか。市堀玉宗も又、そのようなものであると思い込んでブログの記事を書かせて戴いている。一人称ではあるが、その「一」が問題であるという意識が抜けない。私であって私でない。私など在ってなきが如くのお坊さんであるが、なくてはなっらないお坊さんでありたい、という思いがあることも事実である。

二つ目の理由。
「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」とか「坊主丸儲け」とか、坊主という言葉は一般に碌な意味で用いられていないことを私も知っている。ところで、「坊主」は本来身分の高い僧侶に対する敬称であった。坊とというのは、大寺院に所属する個々の小寺院を指す。その坊の主が坊主なのである。しかし、室町時代以後は、一般の僧侶をも「坊主」とか「坊さん」と呼ぶようになった。そして、世間には「なまぐさ坊主」がたくさんいることから、坊主というと何か蔑称のように感じられるようになった。因みに、男の子のことを坊主と呼ぶのは、昔は男児の頭を剃って坊主頭にする習慣があったからだという。

私も身うちのことながら碌でもないお坊さんを「坊主」と蔑む思いで口にすることがある。然し、口は災いのもと。人を非難したり、蔑んだり、誹謗したりばかりしていると私自身が碌でもない坊主になること請け合いであることを忘れてはならない。私も「坊主」と面と向かって言われると余り面白くない。

私が檀信徒から呼ばれる時は、「方丈さん」「住職さん」「興禅寺さん」「永福寺さん」などである。子供からは「坊さん」「いっきゅうさん」「ぼんさん」といったところ。
どうでもいいだろう、と言われればどうでもいいようなものであるが、肩書きに拘るというより、以上のような私の真意はどうでもようくない、と敢えて言わせていただく。


 






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コメント(5件)

内 容 ニックネーム/日時
おはようございます。
乾燥果実のセシウムは濃縮されますね。
生柿1個と干し柿1個のセシウムの量は同じでも
生柿1キロと干し柿1キロ当たりのセシウムは
干し柿の方が何倍も高くなります。
県は出荷自粛を決めました。
幸い柿はまだ木になっている状態なので
生産者のダメージまだ少ないかも・・・・・
それでも木に放置するわけにはいかず・・・・・
悩ましいことです。

今朝はベランダの小さい朝顔を摘んで
写真を撮りました。
本当に健気な朝顔です。
雲水さんも猫さん(特にあんよ)も可愛いくて
和みました、ありがとうございます。


いらくさ
2011/10/21 10:44
こんばんは
仏教から由来する言葉が日常の生活に溶け込んで知らないうちに使っているんですね。知らず知らず、そういった文化の中で大きくなってきたように思います。
「お坊さん」という言葉も、その由来を気にすることもなく、なんとなく親しみのある言葉として聞いていました。小さいころ、実家では「ご住職」とか「お寺さん」という呼び方をしていたように思います。

お寺からお彼岸やお盆の際に法要のご案内を頂いて、返信をするときなど、お寺にいらっしゃる僧侶の方々を何とお呼びしていいのかいつも迷います。菩提寺は僧堂になっていて修行僧の方もたくさんいらっしゃいます。いつもは「○○寺の皆様」と書いていますが、なんとお呼びしていいか教えていただけるととても嬉しいです。
これこそ、とても失礼な質問かもしれません。
ご容赦くささいませ。
kingyo
2011/10/21 20:03
いらくさ様。

石川県の志賀町というところにおいしい干し柿の産地がありますが、そこにはご存じのように志賀原発があります。自然豊かなところに立地した原発政策の為せる業ですね。
人間ももったいないことをするもんです。
原発廃絶に大きく舵を切る為政者の勇気と見識がほしいと誰もが思っているのでしょうが、将来への不安と現在の生活の快適さと引き換えにすることの躊躇があるのも事実なのでしょう。揺れて生きている現代日本人ですね。

kingyo様。

そうえば「お寺さん」とも呼ばれますね。
菩提寺は僧堂ですか。御住職へは上の通りですが、山内に安居している雲水さんの場合は、面と向かっておられるのでしたら、個人名が解っていたら「○○さん」でも良いかと。また、門前の皆さんは「大衆さん」(だいしゅさん)と呼んでいますよ。面と向かって「雲水さん」とは言いませんね。
手紙や返信には内容や相手にもよりますが、「○○寺御山内 ○○様」とかもありでしょうか。特定せずお寺に送るのであれば、「まるまる寺様」「○○寺御中」でよろしいかと思います。
ご住職へ送るのでしたら「○○寺専門僧堂堂頭 ○○老師 大座下」というのが一般的ですが、「○○寺御住職 ○○様」でも在家の方からの場合は失礼には当たらないと思います。
ご参考までに。合掌
市堀
2011/10/22 04:58
kingyo さま、よいご質問をしてくださいました。そして玉宗さまのお答えは大変為になりました。ありがとうございました。
花てぼ
2011/10/22 10:09
ありがとうございました。

今まで失礼に当たっていないかとても気になっていました。
不躾な質問に丁寧にお答えいただき本当にありがとうございました。
kingyo
2011/10/22 17:26

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