再生への旅

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zoom RSS 托鉢も急がば回れというような話

<<   作成日時 : 2011/10/28 04:37   >>

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かかる世に青き首出す大根かな 玉宗

運転免許の更新手続きで金沢市免許センターへ行ってきた。
輪島署でも手続きができるのだが、新しい免許証は4週間後に交付されるということと、夫人が手習いで使う裁縫用品を買いたいということで金沢に行くことにした。今回は優良運転手でなかったため、受付けして講習が終わるまで二時間ほど費やした。三年前にスピード違反で切符を切られている。

忘れもしない。能登半島地震後の再建勧進托鉢で七尾市を廻りお寺へ戻るときのことだった。お腹が空いていて早く帰りたかったこともあり気が急いていた。穴水から門前へ向かう坂道を登りきったところで引っかかった。20キロオーバーである。誤魔化しが効かない。脇へ入り、警察車両の中で手続きを取った。こちらは托鉢姿である。お巡りさんも怪訝な表情であった。

「お坊さんですよね?」
「はい」
「もしかして、地震で全壊して、再建のために托鉢されているお寺さんではありませんか?」
「そうですが・・」
「ご苦労様です。スピード出ちゃいましたね。」
「ええ、まあ・・・托鉢で戴いたお賽銭が吹っ飛んじゃいました。」
「・・・・」
「自業自得ですけどね」

再建勧進托鉢をしているのに、とんだ無駄使いをしてしまったことに結構へこんでしまった。なんの為の托鉢かと反省したことである。日雇い根性で托鉢をしているからあんな無様を仕出かすのであろう。何事も急いては事を仕損じるというが、車の運転も昔はみんな歩いていたことを思えば、なんのことはない。便利になった分、忙しい思いをしているのが現実である。挙句にスピード違反で反則金を払う始末である。お坊さんもまた文明に翻弄されているという一事例。

それにしても、免許センターのサービスの良さはどうだろう。入り口で戸惑っているとすかさず職員が寄ってきて受付場所を教えてくれるし、受付へいくと今度は次の手順と場所を指示してくれる。講習者が多いための措置なのか、案内や指示をしてくれる職員が沢山いて、まるで戸惑っていることが許されないといった観がある。中には胸に「研修中」という名札を付けている若い女性もいた。そのようなことを何度か繰り返して、講習会場に入る。

講習も又、手慣れた感じできっちり時間内で早口の講習が終わる。普段は午前と午後の一回づつ。土・日曜日は二回ぐらいづつ講習が設定されている。これもは働いている更新者への措置であろう。

それもこれも運転免許を持っている人の数が半端ではない証である。そのことに気付いたら、免許センターのサービスの良さも途端に興醒めて、人間扱いされていないかの如き錯覚を覚えたものである。謂わば、ベルトコンベアー式に免許更新しなければならない訳である。これも又、文明の利器の恩恵を受けている者の自業自得であろう。

托鉢の帰りに違反切符を取られた私も、今では再建もなって、この秋からは文明人らしからぬ畑作務などしている。







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