再生への旅

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zoom RSS 震災孤児

<<   作成日時 : 2011/12/14 04:08   >>

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寒くて寒くて月の表にゐるごとし 玉宗

東日本大震災によって千五百人以上の孤児が生まれた現実が報道された。
その殆どは父や母や家族を浚っていった津波災禍と同じ現場と時間を体験していたのではなかろうか。それまで体験したことのない精神的衝撃があったに違いない。彼らの無垢なこころに刻まれ、闇となって背負うことになったその傷跡を思うと可哀想でならない。

子供は大人が思う以上に周りの状況を把握しているし、気遣っているものだ。孤児となった自分の現実も、そのような自分に対する周りの大人たちの憐憫も冷徹さも。一人で生きて行かなければならない、しっかり生きていかなければならない。そのように彼らは自分に言い聞かせ、健気に背伸びをしていることだろう。思いっきり泣きたい、叫びたい、甘えたい、そんな衝動を押し隠しながら彼らは孤児という環境を受け入れようとしているのではないか。

出来る事なら里親になれないものかなどと夫人と話したことであったが、心に傷を受けた孤児の人生を引きうける事はそんな生易しいものではないだろう。
肉親という、生まれたときから当たり前のようにあったものが、ある日突然無くなってしまった。春風のような親の愛情も、秋風のような親の厳しさも、罰を受けるかのように一方的に途切れてしまった震災孤児。

現実は冷たいものではあるがそればかりが実相ではない。ときに現実は人の心を和らげ、木漏れ日のような人生の至福を授けてくれるものでもある。彼らには、震災体験が人生の貴重な宝となり、智恵となる契機となってもらいたい。そして、よりよい縁に巡り合い、人の痛みのわかる優しさと人生を切り開いていく逞しさを備えた人間に育ってほしいと願うばかりである。





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コメント(4件)

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母親と弟を亡くし父親だけと暮らすようになった小学生の男の子、やりきれないほどの悲しみを持っているのに「お父さんの悲しみ、苦しみは僕のそれどころでない」と、自分の苦しみの上に父親の分までプラスして背負っているのを見た時泣けてしかたがありませんでした。父親はやり場がなくて息子に勉強を頑張れと強要する。それが自分と息子の未来の光、希望となるのだと。ある日、学校の担任の先生が子供に「そんなにがんばらなくていいのよ」と声を掛けてくれたことで、そのいじらしいほど正直な父親思いのその子に明るい表情がもどりました。
もう一人、女の子の話。これも凄まじいほどの子供の心情がよく出ていて呆然としてしまいました。
花てぼ
2011/12/14 14:25
花てぼ様。
子供は親の鏡であるなあ、と感じるこの頃です。
そんなことを思うと子育ての難しさにたじろいでしまいます。
親はなくても子は育つとも言われますが、親があって碌でもない子が育つと言われないようにしたいものです。
お導きくださいね。
合掌
市堀
2011/12/15 20:52
 子どもたちの健気さに、思わず泣けてしまう場面が多いです。
震災後の子どもはむろんですが、交通事故で自分だけ生き残ったケースも多々ありますね。
「足ながおじさん」の育英資金が足りないようです。
また離婚した両親のどちらからも愛されずに、育児放棄され、手酷い虐待に遭っている子どももいますが、どのケースも私には傷ましく重くてなりません。
ユニセフも、虐げられ飢えている子どもたちを援助すべく物資販売や年末募金をしておりますが、これも絵葉書や小物を買うことで、幾らかでも足しになるのかと思います。
 昭和20年以降、上野駅構内にあふれていた孤児たちを収容した施設がありました。
今の時代なら、児童施設、養護施設への入所とういことになるのでしょうか。
親戚をたらい回しにされるより、公の受け入れ先と援助が絶対必要と思いますが、実態は何処まで進んでいるのでしょう。
 子どものことは何にせよ、心から応援し、僅かでも援助したいと考えております。
みどり
2011/12/21 17:06
みどり様。

子供がいて親がいて、家族でいる事が当たり前である幸せというものが確かにあるのでしょうね。
離婚や核家族、児童虐待、育児放棄等が増えた社会的要因に、良くも悪くも経済的なものや教育環境が左右しているのは間違いないのでしょうが、それにしても弱い立場である子供にとって、孤児になることは人災、天災と問わず災いであるには違いないですね。
親が無くとも子は育つとも言いますが、それは結果論であって、子共が一人でいていいという理屈にはなりませんね。
私なども、成人した二人の子供がいますが、子育ては一生おわるものではないという思いがしています。
それは同時に、私自身が親になる勉強を一生しなければいけないということでもあります。
子に教えられつつの人生でもあります。
合掌
市堀
2011/12/22 17:11

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