再生への旅

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help RSS 冬籠りに向かって 板橋興宗・新刊『息身佛』

<<   作成日時 : 2011/12/01 04:02   >>

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山茶花やつれなき空に耐えかねて 玉宗

風雨を伴う荒れ模様の師走幕開けとなり、銀杏も一気に黄色い葉を落とし尽くした。北国に風の日々が訪れて、冬籠る心細さにも拍車がかかるというものだ。

御誕生寺住職・板橋興宗禅師が角川SSC新書社から『息身佛 ただ、息をする。ただ、生きる』を刊行された。帯文には御自身の言葉「考えすぎるから幸せが逃げていくのです。」 発行元からのコピーは「生きる意味」について悩み続けた老禅師が語る心が楽になる生き方指南」とある。
本書は、編集者の質問に答える形での半世紀に及ぶ禅修行、禅の極意、坐禅などのテーマについて禅師様が答えるという構成になっている。

お答の幾つかをご紹介しよう。

「仏教という経典では人は救えません。自分の悩みは自分で気づき、解決するしかない。言葉で何か教えても、結局は、自分の身体で感じて解決するしか道はありません」

「坐禅を『宗教』とか『仏教』とかいう観念から切り離したいのです。仏教を世に言う『宗教』の観念でみるのは本当ではないとさえ思っています。ごくあたりまえに、ごく自然に、道理にかなった生き方がいいのです。これが禅とか仏教というものでしょう」

終身任期である大本山總持寺の貫首位を四年で辞めた理由を問われて次のように答えておられる。

「大本山の住職として用事が重なり、坐禅などやれる状況ではない。外出するときはベンツという高級な車で運転手付き。絹の座布団に坐らせられているような生活でした。若いころ、良寛さんを目標にがんばってきた自分のような修行中の身が、偉い偉いと崇められ、敬われてしまっている。私が僧の道に入ったときの念願とは違った方向に進んでいる。これではいけない、と心から反省しました」

本の題名『息身佛』からも知られるように、今、ここに、息を吸って吐いている事実。これを仏と言い切り、それ以外のどこにも、仏とか涅槃とか解脱とか、そのような有難そうなものはないと言い切る禅師様である。不肖ながら大凡内容的には見当が付くのではあるが、理解だけで済まないところが修行の修行たる、禅の禅たる所以である。

お答えからは解釈に留まることを潔しとしないお人柄が窺える。今、自己のいのちを戴いている事実に、全うに向き合うこと、それ以外に修行の眼目はなく、嘘偽りのない行の実践。愚の如く、魯の如く、愚直なまでに自己を晦まさない生き方。
そのような禅師様のお姿や言葉に接すると、修行の心細さも吹っ飛んでしまうから有難い。その人間性には厳しさの中にも温もりがあり、冬籠りにはなくてはならぬ大木のような存在である。






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コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時
おはようございます。
花てぼ様と出会うことが出来たのも
貴ブログのおかげです。
私は此処で育てて頂いたように
思います。
自分のブログには句や詩を載せるだけで
皆様と親しく遣り取りが出来ない私を
上手に導いて下さいました(笑)
風邪引きにご用心、では、また。

いらくさ
2011/12/01 04:48
こんにちは。ご無沙汰しています。

「冬籠りにはなくてはならぬ大木のような存在である。」玉宗さんらしい表現ですね。実感があって飾りの無い、でもとても綺麗ですね。

柏樹窯
2011/12/01 11:31
いらくさ様。
身に余るお言葉です。
独断と偏見のブログで、御迷惑をおかけしているのではないかと危惧しております。
お見逃しください。(^^;

栢樹窯様。
御無沙汰です。
今年は御誕生寺に参拝しておりません。
「息身佛」という本が出されたようですね。
お伺いすれば只で貰えると思うのですが・・・(笑)
お大事に。
合掌
市堀
2011/12/02 15:46

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