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再生への旅
釈尊成道の星の下に
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作成日時 : 2011/12/07 04:21
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水洟や沖の向かうに風の国 玉宗
釈尊成道の古を慕って十二月八日に行われる法要を釈尊成道会という。僧堂では一日から報恩接心が修行され坐禅一色の弁道となる。世の中は師走とか云って繁忙期であるが、修行僧は腰が抜けるほど坐ることができる勿体なくも有難い時間ではある。言い方を換えれば、仏弟子の面目を施すことが出来る絶好の機会。
「上堂。釈迦牟尼仏大和尚、菩提樹下に在りて、金剛座に坐して、見明星悟道して云く、明星出現の時、我と大地有情と同時成道」
「我と大地有情と同時成道」が眼目であることは言うまでもない。
「悟」も「迷」も共に求めず追わない宗門の坐禅。坐る前に決着しているに越したことはないが、「迷悟」と共にあり、大地有情と共にある自己の正体を晦まさないことが一義的に求められる。成道が同時でなければならない所以であろう。
「多處添些子 少處減些子」
私のようなものが「悟った」としても未だ迷悟の分際である。生死を忌避できる訳でもない。いわんや迷っている人間をや。そうではあるが、多や少と一体であるところの些子でもあることを覚るに越したことはない。
吐く息、吸う息、一瞬一瞬が天地とともにあるという事実がある。悟っても、迷っても、私がいてもいなくても、もの足りないままでもの足りている、なんともなくて有り難い、そのような「今、ここ」がある。自己が自己に落ち着く以外に修行の本懐はない。
七日は夜通し坐り、日付が変わる八日夜半、大開静。法堂に上り、小参問答。明けて日中に正当成道会諷経。
引き続き、九日夜に二祖慧可大師報恩断臂接心。一連の報恩接心が済むと大放参。その後、大掃除となり本格的な冬用意。文字通り、走り回ることになる師走への助走である。
釈尊の成道の下、これまでどれだけの仏弟子がその星を仰いだことだろうと思う。
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