再生への旅

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zoom RSS 輪島の曳き売りおばさん

<<   作成日時 : 2012/01/14 05:25   >>

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風花の光り零れて来るかと 玉宗

寒行托鉢八日目。今日も朝から吹雪模様。輪島は風が強い。特に冬場は北西の風が荒れ狂う日が多い。朝市通りへ渡る「いろは橋↑」は河口に一番近い橋で、写真の向う側が河井町で朝市通りへと続く。手前が鳳至町である。写真左側の日本海から強い風が吹きつける。鳶に網代笠を突かれたのもこの橋の袂である。
朝市に店を出しているのは鳳至の漁師町の方々が多く、毎日のようにこの橋を行き来している。

リアカーを曳いて行くおばさん達も渡る。「曳き売り」と呼ばれるリアカーを使った主に鮮魚の移動販売である。彼女らは朝市で商売をしない。私の寒行托鉢は毎日四時間ほどであるが、曳き売りのおばさん達は一日中市内を廻って歩く。雨や雪が降っても、勿論、風の日も歩いている。春夏秋冬、暑い日も寒い日も、彼女らはリアカーと共にある日常を繰り返している。

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朝市の皆さんもそうだが、曳き売りの方々も多くは顔見知りである。

「ごくろうさま」

「方丈さんもごくろうさんやね」

通りや路地で擦れ違うときの挨拶である。托鉢に喜捨をして下さることもある。魚を捌いた手で賽銭を渡してくれる。鱗が付いているお金がこの上もなく貴重なものに感じられる。汗水流して稼いだお金。生活実感といったものがそこには如実にある。貴重な日銭を気前よく喜捨してくれる彼女らの、素朴な信仰心に応えるべく精進しなければと思いを新たにすることが多い。

布施というものが私の精進・行を支え、応援するものであることを知らされる。托鉢の現場に成就しているお互いの捨心行の他に、僧宝を支えるという布施の一面の意義がそこにあろう。自律と他律。持ちつ持たれつ。それは切っても切れない「行」の実際でもある。

輪島の朝市、曳き売り。そこには厳しくも豊かな自然の中で、素朴な信仰を持ち、逞しく生きている働き者の女性たちがいる。





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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
寒風に紛れ魚はいらんかね  よし
yoshiyoshi
2012/01/14 07:35
今晩は。
能登のとと楽、能登は優しや人殺し。。。色々能登を語る言葉がありますが、結構感情の起伏の激しさがありますね。
でも 能登の人は本当に優しいし人がいいと思います。
気候も関係しているんでしょうか?
楽しい朝市、又行きたいですね。
ルフレママ
2012/01/15 18:18
 寒中の托鉢に頭が下がります。
また、曳き売りの方々のたくましさと勇気を眩しく感じました。
何年も冬場は微温湯で食器などを洗っております。
軟弱になりきっていますので、まれに真水を使いますと震えてしまいます。
情けない限りですが、寒い地方の方々に備わる強さなどには、畏怖と尊敬を感じる時が多いです。
都会でぬくぬくとしながら、少しの困難に挫けていては恥ずかしい限りです。
 風邪に気をつけながら、寒行と托鉢にお励み下さいませ。
みどり
2012/01/15 18:21
yoshiyoshi樣。
「いらんかいね」が正式な輪島弁ですね。(笑)

ルフレママ樣。
輪島にご縁があるのでしたよね。
私も30年になります。生まれ故郷より長くなりました。

みどり樣。
お見舞い、ありがとうございます。
厳しい自然の中での暮らしですが、それを補って余りある恩恵があると云うことでしょうか。住めば都
ともいいますが、生きている人間の心掛け次第なのでしょうね。
お大事にお過ごしください。
合掌

市堀
2012/01/16 08:39
宮崎では「いらんかね〜」といいますんやわ。
yoshiyoshi
2012/01/16 16:21
yoshiyoshi樣。
げっ、そうでしたか。
知ったかぶりができんのですよね、よし兄さんには。(笑)
市堀
2012/01/17 20:01

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