再生への旅

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zoom RSS 親ばか引っ越し大作戦顛末記

<<   作成日時 : 2012/03/24 04:06   >>

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雲中に確かな日影卒業す 玉宗

引っ越し作務というのは重労働であることを再認識した。夫人も私もクタクタである。埃を吸ったせいか喉の調子がイマイチだし、腰がちょっこし痛い。例によって馬力に任せて作業しているものだから、夫人に何度も窘められた。万事に慎重、几帳面の夫人にしてみれば、去る鳥跡を濁さずとしたいのだろう。さしずめ私の仕事ぶりは台風一過の、どぶさらいみたいな感じだと言わんばかりである。

いづれにしても、年老いてから引っ越しをすると寿命を縮めると誰かが言っていたのを思い出した。学生生活四年のアパート暮らしとは言え、2tトラック一台分は優に荷物で埋まったのだから恐れ入る。ものに溢れた現代社会。引っ越し業が盛んであることが納得させられる。

その点、雲水は三衣一鉢で修行して歩くのが本来の面目。余計なものは持ち歩かないと教わってきた身には、トラック一台分の荷物を持ち歩くヤドカリ生活というのもシンドイことであろうと老婆心を越えて、呆れてしまう。それも又、子供を甘やかした親ばかの所業である。誰を責める訳にもいかない。


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そんな我が子も目出度く卒業できたということらしい。夫人は私にも卒業式に列席してほしかったらしいが、どうも、式と名のつくものは苦手で、荷物を積んだワゴン車の運転席で終わるのを待っていたという面倒くさい父親の典型。そのくせ、夫人が映して来た写真を貪り見て我が子を探しているの図は、われながら救いようのない。

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その夜は名古屋市内のホテルに宿泊した。お互いいい年をして、一つ部屋にベットを三つ並べて寝ることも滅多にあるまい。
卒業式を終えた次の日、アパートの引き渡しを済ませ帰路につく頃には雨が降り出していた。後ろ姿の倅には親である私の知らない月日の重みが感じられた。逞しくもあり、嬉しくもあり、淋しくもある。

私も彼も、今日からまた新しい人生の節目の扉を開く。夕刻に輪島に到着。荷物を降ろした後、倅はそのまま理髪店へ直行させた。卒業式に出席という事で頭髪の五分刈りを大目に見ていたのだが、その理由も無くなった。小さいころからお世話になっていた近所の床屋のおばさんに頼み、スキンヘッドに浄髪してもらった。卒業の余韻にいつまでも浸っている時間はない。明日も四時起床。旅立ちの歩みは始まっている。





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コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時
親父頑張れ。

一生を褌暮らしの寄居虫(ごうな)かな  よし
yoshiyoshi
2012/03/24 08:09
こんにちは。
引越し作務、お疲れ様でした。
ご卒業 おめでとうございます♪
後姿の息子さん、新しい一歩を踏み出す不安がちらっと見えるような。。。
でも逞しく乗り切って欲しいですね。頑張って!!
ルフレママ
2012/03/24 14:33
yoshiyoshi樣。
応援、有難うございます。

ルフレママ樣。
コメント有難うございます。
親と雖も子供の足に替わることができませんが、まあ、入口までは着いて行けるかなと・・・(^^;

市堀
2012/03/25 09:13

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