再生への旅

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zoom RSS 駐車場作務も修行です!

<<   作成日時 : 2012/05/02 04:06   >>

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総持寺の春を惜しみに来るらしも 玉宗

ゴールデンウイークって言うんですか、世間では。なにやら「休まなきゃなりません!」といった雰囲気が漂っている観光地でもある輪島市門前。観光のメインは勿論、大本山總持寺祖院。
震災以前から観光客の減少に歯止めが掛らなくなっていると言われてきた。震災後の復旧工事が未だ続いており、伽藍の半分は見ることができない。
私が出仕していた昭和から平成初頭に掛けては連休になると自家用車や観光バスが連なってやって来たものだった。当時は境内の中まで駐車出来たのだが、通りを歩いて貰いたいという町民の要望などがあり、今では町営の大駐車場が整備され、そちらの方に全面駐車することになったようだ。その後年間の観光客数がどうなったのか存知しない。見る限りでは昭和五、六十年代の賑わいを伝え聞いている者には隔世の感が否めない。

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能登観光ブームでもあった当時は、お寺の従業員だけでは間に合わず、雲水さんも駐車場整理の助太刀に駆り出される習わしになっていた。私も経験したが、一日中、外での駐車場作務は中々キツイものがあった。初夏の日差しは結構紫外線が強いそうで、頭に手拭を被っていないとチリチリと日焼けで皮が剝けてしまう。役寮さんの中にはサングラスをかけている者もいた。ちょっと見にはその筋のアブナイ御仁そのものである。

当然春に安居した新到さんもメンバーに加わる。平時の勤行や作務と異なり、車社会というあからさまな現代社会の渦中に飛び込んでいかなければならない。躊躇したり恥ずかしがってなどいられない。これも修行であると自らに言い聞かせ奮い立ったものだった。観光客の中には「お坊さんが駐車場整理?ありえない!」みたいな表情をされる方もおられたが、お寺を拝観しにやってくる人を蔑ろにはできない。参拝者であることに変わりはなく、門前の人達がお参りするのと変わらないお寺の真心を尽くすということで、立派な修行である。

中には雲水さんの丁寧な駐車場整理に感動し、手を合わせておられる方も多い。修行が信者に支えられていることを如実に感じるときでもある。永平寺では雲水さんが伽藍拝観の案内をしているのではなかっただろうか。祖院でも当時は忙しくなるとガイドさんの手伝いをすることも当然のようにあった。雲水さんのガイドは、慣れない事もあり、ついつい聞かれもしないことに熱がこもったりする。時間オーバーになって添乗員を困惑させることもあった。そんなことも懐かしい。

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総持寺は祖院もそうだが、横浜の総持寺も、永平寺と異なり、街並みと同じほどの目線に伽藍が建っている。その様子がそのまま修行や布教教化の家風に通うものがあるのではないかと思ったりしている。
禅の修行はときとして在家を忌避するようなことがないこともない。在家から隔絶して自己を追い込むことも時には必要である。そうではあるが、「僧宝」が「僧宝」である所以は「在家信者を支え、支えられてある」という実際を忘れてはならない。私はそう思っている。孝宗にも決して上増慢なお坊さんにはなってほしくないのだ。駐車場作務なども自己の下座行として向き合ってほしい。





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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
蝦蟇出でて崩れ山門守りけり  よし
yoshiyoshi
2012/05/02 04:14
yoshiyoshi様。
蝦蟇は確かに何かの主然としていますね。
市堀
2012/05/03 18:06

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