再生への旅

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zoom RSS 生きていく力  

<<   作成日時 : 2012/09/26 05:04   >>

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垂乳根の懐深し初野分 玉宗



遺教経に曰く、

「世は皆無常なり。会う者は必ず離るゝことあり。憂悩を抱くこと勿れ。世相かくの如し」


つらつら思うに、これまで生きて来た私の人生でどれほどの出会いと別れを繰り返してきたことだろう。
家族と雖も永遠なるものではない。私を産み育ててくれた親は既にこの世に居ない。姉と兄も鬼籍に入った。生れ故郷を出ている私には古里の幼馴染や隣近所の人たちの存在も無いに等しい。
愛憎転変、紆余曲折の人生。それは出会いと別れの選択の連続であったとも言えなくはない。別れは新しい門出、出発であったとは言いながらも、何処かにやるせない思いが残っている。

一方で私自身も忘れてしまったであろう数え切れない出会いがあった。今現在もその出会いの縁の真っただ中で生きている。無常なるひとときを家族、隣近所、集団、社会国家として寄り添い、支え合い、学び合っている。

そして今生きている人間より、亡くなって逝った人間の数の方が圧倒的に多い事実に不思議な感慨が湧いてくる。そのような血肉の系譜、屍の上に足を踏ん張って生きている私。断絶しながらも繋がっている今の命。そこには容赦のない諸行無常がそのまま私の生きていく力ともなっている事実がある。その力はやがて死と云う新たな出会いと別れの世界に私を四散するだろう。畢竟、「私」とはそのような「諸行無常の端的」に過ぎない。それ以外の何を命に求めようというのか。ないものねだりを止めなければならない。命にないものねだりをする、それこそが愚の骨頂というものではなかろうか。

私はすでに諸行無常に因って生かされ、救われている。生と死はそのひとときの様子である。





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雲低く山背伸びして雁渡  よし
yoshiyoshi
2012/09/26 05:48

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