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zoom RSS 今日の妄想・初冬の風物詩あれこれ

<<   作成日時 : 2012/11/27 04:13   >>

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取り敢えず北窓塞ぐことをせり 玉宗

能登の冬の到来を告げる風物詩と言えば、雪吊り・雪囲い・干し大根・干し柿・間垣・波の花・雪起し・鰤起しといったところか。数日前のラジオでは輪島の曽々木海岸に今年初めての波の花が舞ったと報道していた。能登にも冬の足音が確実に聞こえている。これからは「輪島上空にマイナス30度以上の寒気団」という気象情報もひっきりなしに聞かれるようになるだろう。興禅寺の畑も冬菜の装いになり先日は初霜が降りた。

今月18日には大本山總持寺祖院専門僧堂の大根托鉢が行われたが、毎年のように霙がちの天気の中での行持である。町民にはこの時季の風物詩と映っているだろうが、雲水さん達には体感温度の下がる戸外での修行であり、ご苦労様なことと同情を禁じ得ない。先日は二日に亘っての蕎麦まつりもまた地元では初冬の風物詩として定着しつつあるようだ。

風物詩というには抵抗があるが、年賀欠礼の葉書も届き始めた。年賀はがきの準備もしなければならない。私は買ったことはないが年末ジャンボ宝くじの販売も始まった。宝くじ売り場に列をなして並ぶのも今どきの風物詩だろう。今年は一等4億円に跳ね上がった。前後賞合わせて6億円である。垂涎ものというより、射幸心を仰ぐ社会に疑義がないわけではない。

そのような夢のような風物詩もいいが、私の皹あかぎれ対策用のクリーム・絆創膏、風邪予防のマスク、喉飴を買い揃えたり、股引など冬の下着を箪笥に入れ替え、障子の貼り替え、ストーブの設置、タイヤ交換などの冬用意をする夫人の忙しげな姿も私の個人的な初冬の風物詩ではある。
いずれにしても未だ本格的な師走の多忙さにはまだ間があるこの時期、加齢と共に冬用意の腰も重くなり、初冬の風物詩に接しては他人事のようにその感慨にふけっている始末。

興禅寺の方丈さんが着脹れて町内をうろうろ吟行して歩いたり、狭いお寺の裏庭で焚火の炎を上げて嬉々としているのも、もしかしたら地元の風物詩として陰口を叩かれているのかもしれない・・・・。

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「初冬雑詠」

赤き実のあらはに冬のさびしさよ

禅堂に腹空かせをる夜半の冬

裏山を過る風あり神の旅

貰ひたる林檎重たき頭陀袋

托鉢の列に小春の乱れあり

暮れていく風に冬菜を洗ひをり

かはたれを冬の影としすれちがふ

熱きもの囲んでゐたり冬座敷

冬の暮みな寡黙なる裔のもの

芭蕉忌の俳諧もどきたもとほる

冬晴や哀しき真似をしてみたる

ポケツトの中は暗黒冬鳥来

死に別れたる母の面影しぐれけり

腸に沁みる恩愛大根煮る

芭蕉忌と思ふ衣を畳むとき

焚火果てほとほと老いてしまひけり

能登富士を遥かにしたる干蒲団

大根引き白々としてあさぼらけ

方丈に女の客や炬燵猫

空騒ぐ国を憂ふる忌なりけり

落葉掃き銭が逃げゆく音すなり

妻の夢聞き出せずゐる葛湯かな

神の留守あの世へ落つる銭の音







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