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zoom RSS 「お寺という格差社会」についての考察・その1

<<   作成日時 : 2013/01/14 04:15   >>

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雪晴や梢の雫も甘からむ 玉宗


「富を蓄えることは泥棒である」
これはガンジーの言葉だそうである。

我々は「格差社会」に生きている。托鉢をしながら「格差」が問題視されるのはどうのような不都合があるからなのか?などといったことが気になった。それは他でもない私が属する「お寺の世界」でも「格差社会」の例外ではないように思えるからである。(以下は部外者には如何にもどうでもいいお話であることをお断りして・・・)

「格差社会とは、ある基準をもって人間社会の構成員を階層化した際に、階層間格差が大きく、階層間の遷移が不能もしくは困難である(つまり社会的地位の変化が困難、社会移動が少なく閉鎖性が強い)状態が存在する社会であり、社会問題の一つとして考えられている。(Wikipediaフリー百科辞典より)

私なりに言わせて戴くなら、「生きて行く可能性を実現する機会が平等に与えられない世界」であるとしよう。結論を言えば、私には私の属するお寺の世界にある「格差社会と闘う」「格差社会を糾弾する」「格差社会を是正する」といった気概がない。もっと云えば、「格差」をバネとして自己の可能性を試す、それが私の人生なのであろうし、私の人生の創造であり、生きる醍醐味なのであろう、と、謂わば、そんな風に見切っているようなところがある。私には先ず「格差」への絶望があるのである。換言するならば、所謂「名聞利養」を唾棄したいといった身のほど知らずの「理想」が私にはあるということだ。

「格差」という「外なるもの」を変える力など私にはないし、そのような力量など欲しくもないようである。要するの地団太踏むほどの羨ましさや悔しさ、もの欲しさがないのである。というより、そのような煩悩に苛まれると云うことの方が余程口惜しい。一度きりの人生を、歯軋りだけして生きるなんて馬鹿げている。
或いは「人類の為に格差社会を変える」といった理想もあるだろう。そういう意味では私のやり方は「変えるベクトル」が自己向きであると言ってもよい。如何にも、非生産的、如何にも非国民的、如何にも世捨て人、如何にもアウトサイダーであるが、そう云われても一向に構わない。

どのような社会においてもおそらくそのような格差が多少なりともあることは避けられず、それが現実なのであろうと思う。大きなお寺、小さなお寺。檀家が多いお寺。少ないお寺。そのようになるにはそれなりの由緒や歴史、因果関係があったであろうことは想像に難くない。又、お寺は住職という代表者の力量次第でどうにでもなる次第のものであるといった抜き難い信仰があるならば、尚更のこと。それが子子孫孫、或いは自薦他薦、或いは本寺末寺、或いは法系と呼ばれる縁故の枠内で引き継がれていく。そこから「抜け出す」には余りにも閉鎖的で、封建的で、前時代的世界であり、不可能に近いと思われる。

ところで「抜け出す」とは如何にも物騒で、且つ如何にも経済優先のもの言いであるが、いやしくも、仏弟子である者がお寺の「経済」や「名声」を優先に考慮しなければならないというのも、恥ずかしいものがある。然し、「抜け出したい」といった願望を抱いているであろうと思われる節のあるお坊さんに出会うことが結構多いのも事実である。その種の愚痴めいた言葉を耳にすることが少なくはない。彼等は「格差」を糾弾したり、是正したいと思っている。或いは彼等の「頑張り」は如何にも「経済や名声」を考慮しているが如きである。それは暗黙の遠慮や忍従を強いられている人間の反作用のようなものではなかろうかと思わないではない。それもこれもお寺の世界に厳然として「大きなお寺」「小さなお寺」といった格差を楯にした「権威」を纏っている窮屈さ、狭さ、或いは居心地の良さがあるからなのだろう。<つづく>



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コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時

明けたれば十日遅れの御降りや  よし

三が日の雪やあめのことだよねぇ、まぁいいか。
yoshiyoshi
2013/01/14 10:12

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