再生への旅

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zoom RSS 花の歳月

<<   作成日時 : 2013/04/10 04:28   >>

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とことわの空より枝垂れ桜かな 玉宗

昨日は風が少しあったが午前中は青空の好天。お寺の寺報配りに町内を歩いた。桜もあちらこちらで咲いているのが見える。鬼屋地区という山里で大きな枝垂れ桜が目に入ってきた。近くに寄って花を仰ぐように眺める。人の目に仰がれるようになるまでの月日。当に枝垂れるほどの歳月を経てきたであろうことに思いがいたる。

少子高齢化の過疎地。ひとり暮らしの世帯や介護施設に入居し人が住んでいない家があったりする。二十軒に満たない戸数である。嘗ては興禅寺の檀家が約半数程あった。つい先日もひとり暮らしのおばあちゃんが独居死したばかりである。不信に思った向かいのおばあちゃんが通報したらしい。なんとも寂しい風景である。

里山に軒を寄せ合うように暮らしてきたであろうこの地区の人達は、純朴で信仰心も篤く住職にとっては頼りになる方々ばかりである。先祖は大本山總持寺に関わりのある家柄ばかりで、全国各地から拝請された輪番制住職が交代する際に連れてきた職人であったりする。お坊さんを出している家も多い。

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そのような鬼屋地区であるが、この数年来の変遷ぶりには歯止めが掛っていないとしか言えない。行政は手を拱いているどころではなく、まるで無策といってよい。商店街の祭り騒ぎもよいが、里山里海農業遺産に浮かれるのもいいが、里山里海の現場で慎ましく生きてきて、これからも生きていきたいと願っている人達へ、もっと心を寄せてもよかろうというものだ。

年年歳歳、花を咲かせてきた桜の木。それを仰いできた人間模様があり、栄枯盛衰、紆余曲折がある。この桜の木もまたいのちを繋いで今にある花を咲かせている。花の歳月。人の歳月。花との出会い。いのちの出会い。有為の奥山とは有為の彼岸のことであろう。花に酔い、花に目覚める。諸行無常に学ぶべきものがある。

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「若鮎」

若鮎の礫流れを飛び出せり

若鮎の竜門登る光りあり

若鮎の全身空へ弾き出る

若鮎や刃のごとき峡の空

母郷なる月の淡海上り鮎

怖ろしき淵の色より上り鮎

潮なす星の煌めき螢烏賊

海中に風ありいそぎんちやくゆれて

墓石の裏は冷たし放哉忌

虚子の忌や寄らば大樹の異臭あり

動かざる石の愚直さ連翹忌

愛といふ月の港や達治の忌

飯喰うて手持ち無沙汰や春の暮

熊穴を出づや網走番外地




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