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zoom RSS 「かたち」についての考察・その1「なぜ俳句をつくるのか?!」

<<   作成日時 : 2013/04/02 04:07   >>

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耕人のいつしか遠ちへ流されて 玉宗

いきなりであるが、「かたち」ということに関しての考察の手立てとして、「私はなぜ俳句をつくるのか?なぜ仏道を歩むのか?」といったことに屁理屈を述べてみたい。
今日も又大上段の問題提起を抱えてしまったが、誤解を憚らず言うならば、私のとって「俳句文芸」も「仏道」も「かたちに収める」という点に於いて同様の創造的営為である。今日は先ず「俳句」に関しての詭弁を弄してみよう。

俳句は最短定型詩である。それはつまり、感動という目に見えない水の流れのようなもの、或いは火のような混沌たるものに「かたち」を与えることであろう。それは「かたち」を溢れ出るかもしれない。「かたち」を焼きつくすかもしれない。いや、感動は「かたち」を得ることによって「溢れ出ようとしたり、焼きつくそうとする」その本来の姿を見せると言ってよい。それこそが表現の彼岸というものではないか。然し、感動は竟に「かたち」を無きものにすることは出来ないであろう。それは双頭の蛇のような代物である。

次に、俳句も又「韻文」であるということ。「韻文」であるということは「知的理解・分別」の領域ではなく、「感性」という「無分別」の力で響きあうということだ。そのような世界との和解・理解の仕方があるだろう。「散文」的理解だけでは片付かない割り切れない現実がある。そのような割り切れない現実を「詩的感性」で生き抜こうとする無鉄砲さが文弱の徒にはある。それはそれなりに命がけであるには違いない。それは歴史が証明している。政治家や軍人だけが人生に命を賭けているいる訳ではない。

なぜ私は俳句を作るのか?

私の中に蠢いたり、光ったり、曇ったりする「かたちならざる」流動的なものがある。どういうわけか知らないが、私は「それ」を放っておく訳にはいかないようなのである。なんか、居心地が悪い。「生の感動」に耐えられないといったところがある。余りにも生々しい世界、それは美しいには美しいが、混沌として、グロテスクで、危なっかしく、胡散臭い。「それ」は「かたち」に依ることによって恰も「私自身が私自身に落ち着く」といったような風情がある。「表現」という「嘘」を得ることによって「生々しい実」を受け入れることが可能となる、みたいな。

大袈裟に言えば、生きていてよかったみたいなことだ。生きることに多少なりとも意義や意味を見出すことが出来た喜び、みたいなようなもの。ささやかながらも、世界が信じるに足ることを教えてくれている。いや、余りにも個人的で、ささやかなればこそ、それは信じるに値するといってもいいような代物である。然し、ここに落とし穴があることを忘れてはならない。文芸は「ひとりよがり・ナルシスト」の危険性の上に遊んでいる様なものである。「ひとりよがり」も過ぎると、本人が悦に入っている以上に傍目には醜いものである。表現とは客観的なものであることをまぬがれないであろう。「かたち」を得るとは人様の目に触れるということを忘れてはならない。

畢竟、俳句文芸は私が私と和解する手立てであり、目的そのものであるということ。それは「人の借りものであってはならない」という意味で「絶対的」なものでなければならない。だからこそ「遊び」は夢中になれるのである。俳句という「遊び」は「言葉」という「感性」で「言葉を越えた世界」を認識することとしよう。感性の離れ業と言ってよい。「離れ業」を身につけるには訓練がいることは言うまでもない。人様にお見せできるような俳句作品であるかどうか。それは本人より回りの者がよく知り得るということもあろうし、「作品」そのものが一人歩きして作者にその正体を見せるということもあるようだ。そのような文芸の自己回帰、自問自答が、「生きる力」となるいのちの奇跡がそこにはある。(続く)

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「万愚節」

万愚節と思ふスクランブル交差点

コピー機が紙を吐き出し万愚節

引き抜きし大蒜土を零しけり

鏡なす水の流れや山葵沢

麦青み望郷の旅続きをり

蒲公英のよこに坐れば見ゆるもの

妻もまたふるさと遠きさくらかな

若芝へ波打ち際のやうな風

うまごやし一人遊びのできる子に

春の闇どこかで水のくぐる音

桃の花色失うて咲きほこる








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