再生への旅

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zoom RSS 駐車場整理作務

<<   作成日時 : 2013/04/30 05:21   >>

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真青なる空へ通草の花の影 玉宗


世は大型連休が始まっている。ゴールデンウイークと言うのもなんだか憎らしい。行楽の予定もなくお寺に居座り続けている。昨日は色紙に俳句を揮毫なんどして時間を潰していた。

昭和から平成にかけて能登半島ブームがあった。最果ての地ということもなかろうが、今の様な交通アクセスも整備されていなかったことが幸いして、多くの観光客がやって来ていた。わが永福寺が民宿をしていたのもその頃である。祖院に出仕していた頃も、門前町にはまだ定期観光バスが走っていたし、マイカーも大挙して押し寄せていた。

当時は祖院境内に観光バスが乗り入れていた。入り切れないマイカーは町の駐車場を使わせて貰っていた。連休期間の祖院境内の駐車整理は雲水さんが任されていた。「駐車場整理作務」である。山内総出で拝観観光客の対応をしていたものだ。初夏の日差しは結構紫外線も強く、スキンヘッドで一日中外に立つのは自殺行為に等しい。白い手拭を姉さん被りして交代でやっていた。

あの頃は年間観光客の数も数十万人というものだっただろうが、その後ブームも終わり、能登半島地震などの影響もあって往時の面影もなく、この数年、ん万人単位の観光客らしい。雲水さん達の駐車場整理作務もなくなった。観光というものも水もの、流行があるのだろう。
先月から能登半島を縦断している自動車専用道路も無料化に伴い「能登有料道路」から「のと里山海道」と名を代えた。今のところ入る車の数は目に見えて増えているらしい。近い将来、新幹線が金沢まで伸長することを見込んでの行政措置なのであろう。

「観光」とは「見るもの」があってこその観光である。能登半島の多くの海岸が「国立公園」に指定されているし、能登の「里山里海」が「世界農業遺産」に指定されたばかりである。町が賑やかになるのは結構な事だ。
少子高齢化、過疎化に歯止めを掛け、充実した市民生活を創り出すために皆が試行錯誤の努力をしている。お坊さんである私もまた何がしかのお手伝いをしたいものだとは思っているのだが、如何せん、その手の智慧が足りない。いずれにしてもお寺は社会の流行に絆されない生き方を提供しなければならない。見た目には「昔ながらの、百年一日の如き空間」ではある。

さて、アベノミクスの実体経済への波及が望まれているように、観光の活性化が能登の実体生活を豊かにしてくれるものであるのかどうか。いずれにしても、景観もそこに住む人間も、「光るもの」を持ち続けていたいものではある。


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「荷風忌」

腰紐を足して灯点す荷風の忌

雲雀野へ叶はぬ恋を捨てにゆく

花はみな寡黙に春を奪ひ合ふ

父がふらふら母がゆらゆら春の宵

チューリップ背筋が曲がり始めたる

翔つときの蝶がたまゆら重くなり

豆の花ときどき母が憎くなり

花苺小さな花に小さな影

丘を吹く明るき風や花苺

崩れゆくかんばせ朧月夜かな

あまつさえ都へ上る竹の秋




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