再生への旅

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zoom RSS 夏安居

<<   作成日時 : 2013/06/17 05:11   >>

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梢吹く風や安居のまどろみに 玉宗

夏安居もあと一ヶ月となった。
安居とは精舎に留まり三ヶ月の間、修行に専心することをいう。インドでは雨季に合わせて発生した修行形態らしいが、日本では冬安居もある。いずれにしても諸縁を離れ自己本来の面目に親しむという仏道のかたちには違いない。

安居というも自己に安居するのである。参禅というも自己に参ずるのである。自己のいのちの深さ、豊かさ、縁に安居し、参ずることにほかならないだろう。自己の真相、実相。それは世界の真相、実相へ通じる道でもある。

世界と一体である自己への回帰。世界と一体となるための自己解放。
それこそが仏道の初心にして全心ではないか。そのような初心の中で発心し、弁道し、修証し、転法輪し、涅槃する。道が無窮なる所以である。

人生に完成はないように仏道にも終わりはない。安居に終わりはない。自己へ参ずることを止めたとき、安居の面目もまたなくなる。そこには既に道はない。安居は仏弟子の身心であり、仏祖の身心であり、生死であり、莫作であり、奉行であることを知らねばならない。

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「父の日」

父といふ不在敬ふ日なりけり

草を引く手応へのなき一日の

わが死後の様子が見ゆる簾越し

風が来てわがもの顔に夏座敷

旅をせし肉のひだるさ昼寝覚

叱られて泣く子に落つる杏かな

睡蓮の水面に首を差し出しぬ

紫陽花や夢に溺れて目覚めたる

空にまだ余白のありて今年竹

若竹の挫折を知らぬしなやかさ

青梅へ夜がまた来る胸騒ぎ

夕焼を見に行かぬかと妻のいふ

死ぬこともならずこの世の草を引く

世を拗ねて簾も古りてしまひけり

うつろなるものの漲る夏の空

生きめやと思ふ水打つ妻のゐて

不如帰一番星を見に出れば

玉葱を手に取るやうに妻の愛

悔しき世にひとり涼しき木陰あり





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