再生への旅

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zoom RSS 今日の妄想・額の花

<<   作成日時 : 2013/06/19 05:20   >>

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あぢさゐの浮かぶやうにも水の色 玉宗

二三日前から梅雨らしい天気が続いている。
既に北陸も梅雨入りしていたのだと思い込んでいたら、昨日梅雨入りしたらしいと報道していた。紫陽花が我然勢いを増してきた。震災後の境内整備に合わせて数種類の紫陽花を植えたのが中々大きくならない。どちらかと言えば日本種の額の花ではなかろうか。

紫陽花は嫌いな花ではないが、小さい頃は「額の花」より、あの丸い毬の形をした西洋アジサイが好きだった。
小学生の頃、学校まで四キロの道を登下校した。その道すがらに目にした雨上がりの紫陽花が真っ青な大きな花を咲かせていたことに感動したのを覚えている。あの「青色」は花の色というより花に託された「夢の色」のようでもあった。青い花にはどこか神様の意思が感じられる。田舎者の私には遊び心、洒落ていると感じたものだった。

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興禅寺に入寺して間もなく、紫陽花を200株ほど購入して境内に植えた。全て青い花をつける西洋アジサイである。安価でもあったし、あわよくば「紫陽花寺」にしようという目論みもあった。

然し、例によって知識もないままに植えっぱなし。大きくなったはいいが、まるで雑草のごときその勢いに押され、意外と手間の掛るものであることに気付いた。掘り起こしては人に上げたり、永福寺に移植したりして間引いた。そんなこんなで、いつの間にか一つ二つと境内から紫陽花の姿は消えていった。
そして能登半島地震後の境内整備で境内のアジサイは数えるほどになってしまった。

その先見性の無さに夫人も呆れて久しい。一事が万事、われながら学習能力の欠如に暗澹たるものがある。

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再建後にまた紫陽花を植えたいと言い出したら、「どうせ植えるのならいろんな種類の額の花を植えよう」といったのは夫人である。夫人も紫陽花は嫌いではないらしい。紫陽花にも色んな種類があることを知った。額の花にはどこか「造化の妙」といったものがある。慎ましい。これ見よがしではない。そんな趣きがある。
今では額の花の方が好きになった私である。

花一つのことではあるが、一事が万事である。この趣好の変化にわれながら考えさせらる。どんだけ人生に痛めつけられたのだろうかと思わないではない。

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「あぢさゐ」

あぢさゐの雨を見てゐる仔犬かな

あぢさゐの浮かぶやうにも水の色

決めかねて紫陽花となる雨の色

紫陽花の色となりゆくきのふけふ

あぢさゐや夢の淵にて溺れけむ

紫陽花の花地に垂れて雨つづく



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