再生への旅

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zoom RSS 「能山」誌より

<<   作成日時 : 2013/09/15 04:16   >>

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龍淵に仏弟子山に潜みけり 玉宗

大本山總持寺祖院の山号は「諸嶽山」であるが、地元や安居者の間では「能山・のうざん」と呼ばれている。季刊の寺報『能山』が送られて来た。私的に注目した記事が二つほどあったのでご紹介しよう。

先ずは巻頭言である監院老師のお言葉。

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祖院監院 今村源宗

「夏が来るたびに「今年の夏は特別暑い・・」と言ってしまうほど、近年は酷暑がうち続いています。そして、時ならぬ豪雨が思いがけない地域で発生することも多くなりました。「方丈記」にも、そんな天変地異の記述があったように思います。「諸行無常」は逆戻りしない変化をいうのですが、「時」の繰り返しと思う人が割合多くいます。
 大祖堂の覆いが外され瓦屋根が現れたら、何だかやはり心が爽やかになります。震災復興事業もこうして目に見えて修復が具現すると、多くの皆様の、ご苦労とご協力そしてこの祖院を思う心の深さが一層身に沁みて感じられます。感謝状一通ではありますが、今徐々に各地に発給させて頂いております。
 こうして復興整備が進むと「能山復活論」のようなことを臆面もなく云う人が出て困惑しますが、そんなことを言う人がいたら私は「そんな言は全く『有時』ということを知らない愚言である」と申しましょう。
本山も祖院も百年以上に亘り時に応じて刻んできた歴史及び伝統というものが既にあるわけですが、それらは時間の針を戻すようにならないことは「無常」の理とするところですし、それを理解できないならばまさに独善的見解というほかはありません。
 祖院は、両尊の霊骨安置の「聖地」というありかたが尊厳の第一と言えましょう。このことは誰もが抱いて下さる何にも替えがたい立場と思います。だからこそ、このたびの震災復興にあたり宗門挙げてというに等しいご支援が得られたものと言えましょう。
 祖院は、将来もこの尊厳性を第一に尊重して、道場と人を守護・養育してゆかねばならないと思います。さらに言えば、人は、人と人との尊重性や思いやり・慈しみといった関係性(善縁)によって育つのであって、単なる「場所」=「環境」の優劣を問題にはしないということでもありましょう。このことは「勝地」という言い方で、すでに両祖が仰っておいでのことでもあります。
 好き時節に好き人人と好き縁を深めてゆきたいと存じます。」

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解る人には察しがつくであろう。先日、拙ブログでも取り上げた板橋禅師が言挙げされた「本山を能登へ」の、これが祖院監院老師の見解である。これに対する私見は差し控えさせて戴く。

もうひとつ注目した記事は、わが弟子の寄稿文。

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今制中について  首座 

「今夏安居、私は首座を務めさせて頂きました。
私の師寮寺と縁の深い總持寺祖院にて、この大役を任され大変光栄な事である半面、自分に首座が務まるものかと苛まれもしました。今夏安居の大衆は六名と比較的少人数による修行になりますので、その中でいかに和合し、且つ首座の位を不染とするかが自身の眼目となりました。
その出来不出来は自分で判別し難いものですが、逆に多くの場面で皆様に支えられ、端から見れば頼りの無い人物だったのは事実でしょう。情けない自分と改めて向き合う修行期間でした。
 そんな私でしたが、皆様のご協力の下、七月六日に首座法戦式を迎えました。式には板橋興宗禅師が出席されたほか、大勢の参詣者に見守られながら厳修されました。内心、身に余る場に圧倒され、動揺しましたが、皆様の激励に鼓舞され、どうにか形になったと思います。
 修行に執着点はありません。今後、如何なる形で弁道する事になるか予想だに出来ませんが、常に誰かに支えられて生かされているこの今を大切にしてゆきたいものです。
 御世話になった全ての方々に、心より感謝申し上げます。」

ん〜、微妙だな。なんか私の文章に似ている感じ。もっと解りやすく書けないものか。性格は母親に似ていると思い込んでいたのだが、このややこやしさは意外と父親似なのかもしれない。先が思いやられる。
まあ、それにしてもよく頑張った。感謝の気持ちを忘れていないのがなによりの救いである。師匠からも改めてお礼申し上げます。合掌。

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「穴惑ひ」

背なの子がずり落ちてゆく天の川

雁や釣りが好きなる島の医師

月上がる蛸壺ほどの港町

沖をゆく夜の波頭や芒原

妻の名を呼ばなくなりし夜長かな

稲を刈る去年と同じ空の下

兄といふ俺とは違ふ穴惑ひ

手の届くところに秋や肘枕

酒買ひに小僧が走る秋の暮

林檎受くる妻の手も又淋しからむ

銀行の裏は空き地で蓼の花

草は穂に風の狼藉始まりぬ







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