再生への旅

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zoom RSS 蒲団の距離

<<   作成日時 : 2013/10/21 05:29   >>

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野に咲いて人影恋ふる野菊かな 玉宗

秋も深まり、朝晩は火が恋しいこの頃である。
夏蒲団は疾うに仕舞われ、私などは既に冬仕様である。どうも昔人間で、冬の蒲団は厚く重くなければならんという摺り込みがある。綿布団は手放せない。今はまだ厳冬期ほどではないが、寒中などは蒲団の重さに魘されたこともあった。夫人に言わせると昨今の羽毛布団は軽く、温かいので私の冬仕様など有り得ないという。

ところで、俳人櫂未知子氏に「佐渡島ほどに布団を離しけり」というような面白い句があったと記憶しているが、我が家では一ヶ月以上にわたって寝室で一緒に布団を敷いて寝ない状況が続いている。それぞれ別部屋で夜を明かす日々。佐渡島ほどどころではない。竹島ほどと云ってよい距離感である。

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然し、これは夫婦間の冷戦状態といった訳ではない。夫人が時を同じくして風邪を引き、未だに咳が止まらないのである。特に朝方になると咳き込むことが多く、気を使って夫人が布団を別部屋に敷き始めて以来のことなのである。何度も病院で診察を受けるように催促して、最近になって漸く受診したのである。結果はよく解らないが、肺に特に問題があるのではないようで、風邪からの軽い気管支炎の症状らしい。風邪を引くと元々咳き込むことの多かった夫人である。そしていつも自分の治癒力を信じて病院へ掛ることをせず、いつのまにか治ってはいたのである。

ところが今回は一ヶ月以上経っても治る気配もないので、終いには私にどやされて、しぶしぶ受診したのである。
布団を別部屋に敷いたのは、私への気遣いは勿論あっただろうが、咳をうるさがり、口やかましい私への当てつけだったのかもしれない。確かに同じ部屋で寝ない寂しさはあったが、それ以上の下心はなかったのである。早く治ってほしい思いだけだったのに・・・。

まだ暫くは沖つ島状態が続きそうな我が家の蒲団事情。げに、おなごとは面倒な生きものではある。


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「空の深さ」

栗落ちて空のほほゑむ母の郷

ゑのこ草さゝいな風に応へけり

ふるさとに雪の便りや草紅葉

色に出て紫式部紛れなし

待つことに慣れたる釣瓶落としかな

紅葉且つ舞ひ散る空の深さあり

母看取る秋海棠の咲く辺り

手にとりてふるさと遠き林檎かな

参籠の山に銀杏落つる音

傷つきしままに色づくくわりんの実

この頃の日暮れ怖ろし蕎麦の花

新蕎麦や昼なほ灯す百姓家






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