再生への旅

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zoom RSS みちのく遠望

<<   作成日時 : 2013/11/30 05:17   >>

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みちのくは寒かろ風も恋しかろ 玉宗

夕べ、福島の知人から電話があった。今年も美味しい林檎ができたから送ると言うのである。東北人の心優しさに胸に迫るものがあった。電話をしながら、あの震災から三度めの冬を迎えようとしている被災者の方々に思いを馳せるのであった。

多くの被災者が人知れず多くの涙を流して今に至っていることであろう。先の見えぬ東北の復興に生きる人々に、冬の寒さは如何ほど重いものであろうかと案じられてならない。今も尚、多くの人達が復興へ向けて汗を流している。遠く離れた能登の地でぬくぬくと生きているわが身が恨めしい。

あきらめることなく今冬をわがものとし、乗り越えて戴きたい。いのちほどの暖かさ、いのちほどの火の温もりを東方の皆さんへ送ってあげたい。運命をわがものとして生きる。人類創世はそのようにして今も尚繰り返されていると思いたい。合掌。


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小熊座主宰・高野ムツオ氏から、第五句集『萬の翅』を送って戴いた。
「あとがき」には次のようにある。

<漫然とだが、この世を去る途中には、少なからぬ艱難が待っていると心していた。だが、それは想像をはるかに凌駕するもののようだ。この先の関門も霧中のものにある。混沌とは死ぬまで、いや死後もまた続くものであるらしい。っともあれ、非力なながら、今後も生きてある瞬間瞬間を刻んだ俳句を目指していきたい。(市堀抄出>

題名は「億万の翅が生みたる秋の風」から取ったものであろうか。宮城県在住の氏は先頃の東日本大震災の被災者でもある。みちのくの豊饒、そして惨状を目の当たりにし生きてきた氏の言霊がこの一集には収められていよう。

瓦礫みな人間のもの犬ふぐり ムツオ

返礼として句を以ってお応えしたい。合掌


「みちのく遠望」

みちのくは寒かろ風も恋しかろ

吾もまた蝦夷の裔ぞ竜の玉

みちのくの空の重さや冬林檎

人生の及ばぬ先や冬木の芽

声なき方へ転がつてゆく毛糸玉

福島は凍てたる蝶のかたちして

風邪心地髭を撫づれば砂の音

咳き込むもこの世に遺すものもなし

生きてゆく約束ごとにくさめして

水洟や冥途もきつと込み合へる

いのち限りの声なき声や冬の海

今もなほ創世記なり帰り花







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