再生への旅

アクセスカウンタ

zoom RSS 大根托鉢

<<   作成日時 : 2013/11/08 05:09   >>

トラックバック 0 / コメント 0

画像


總持寺の大根托鉢霙がち 玉宗


總持寺祖院には例年この時季に「銀杏作務」とか「大根托鉢」なるローカル色豊かなる山内行持がある。流石の横浜鶴見の大本山總持寺にも「銀杏作務」や「大根托鉢」はないだろう。

「銀杏作務」は境内にある唯一の銀杏の大木になる実を毎日拾い集め、川で洗い、干し上げる作務のことである。聞けば今年は既に終了したとのこと。

一方の「大根托鉢」はこれからで、檀信徒相手の行持えあるから、日程が決まると祖院から「お布令」が町内に配られる。指定された日までに畑から大根を引き抜き、袋に入れたり、縄で縛ったりして玄関先に置いておくためである。当日、カッパを着て網代傘を被り、鈴を鳴らして雲水さん達がやってくる。昔はリヤカーを引っ張って、大根や白菜、キャベツ、葱を積んで貰って歩いたものだ。流石にリヤカー一台では対応しきれないので、軽トラックがのろのろとあとから着いてくる。満タンになったリヤカーの大根や野菜をトラックに積み替えては祖院へピストン輸送を繰り返すのだ。

零れんばかりの大根を積んだ車は典座裏に横付けして荷を下ろす。山内は予め、托鉢組と処理組に分れており、下ろされた大根は鬼屋川の流れを引きこんだ用水路でざぶざぶと洗う。洗い終わったものは順次竿に掛けて天日干しにされる。これは沢庵用である。太いものは洗わず、一区画盛られた土の中へ葉っぱを切られて埋めもどされる。葉っぱは茹でて保存。それから毎日、僧堂の粥座には新鮮な大根おろしが一品加えられることになる。

大根托鉢の時季になると綿虫が飛び交い、時雨がちの天候が続く。
霙混じりの中を歩くことがしばしばあった。そんな日は托鉢組も辛いが洗い組も結構辛い。大根後片付け作務が終わるころには体が芯まで冷え切っていることがあった。薬石に出る定番のけんちん汁と柚子風呂で体を温めるのである。

風の音にも冬の到来を感じる昨今だが、冬安居も能登の寒さもまだほんの序の口ではある。


画像


「凩」

枯れてゆく地のあかるさをわが忌日

木枯しを枕に涅槃したまへり

二重あごを銀杏落葉の照り返し

ひとところ破れてゐたりしぐれ雲

すがれ野に人の情けや木守柿

木枯しに高舞ふ鳶の驕りかな

木々はみな風呼ぶかたち冬ざれて

ざうざうと山を揺らして冬来たる

舞ひ上がる木の葉の先やちぎれ雲

添ひ寝せしおんな火となる冬夜かな

凩の気のすむやうに膝を抱く







ランキング応援クリック
にほんブログ村 哲学・思想ブログ 禅・坐禅へ

にほんブログ村 ポエムブログ 俳句へ

にほんブログ村 哲学・思想ブログ 人間・いのちへ

テーマ

注目テーマ 一覧


月別リンク

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
大根托鉢 再生への旅/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる