再生への旅

アクセスカウンタ

zoom RSS 「永平寺拝登五十句」

<<   作成日時 : 2013/12/13 20:35   >>

トラックバック 0 / コメント 0

画像


妻や子を捨てかねてゐる寒さかな 玉宗



「永平寺拝登五十句」

雲上に耕す雪の永平寺

庵の月世に遠くして冴えわたり

冬安居沈もる山の深さかな

合はせたるたなごころに皹走りけり

峡の月冴え極まりて蒼ざめぬ

天上につらなる雪のお山かな

雪しづるほかは音なき大伽藍

雲堂にしはぶく音のあるばかり

眠り深き山ふところに籠るかな

霙るゝや門前に喰ふきのこ蕎麦


画像


拝登のうなじに梢の雪雫

参籠の枕にきくや虎落笛

雪に埋もれ出世第一道場なり

沢庵を噛む音さへも憚れる

禅堂の一灯暗き寒夜かな

白山の水を湛えて深眠り

天降るさのそのまゝ川へ沈む雪

冬木立甍と雄を競ひけり

ちがふ世の調べのごとく滝凍つる

研ぎ澄まし冬の木漏れ日地にとどく


画像


しんしんと冷ゆる参籠夜の底

生涯を大本山の雪を掻き

呼ばれたるごとく冬野にふり返る

開山を拝せしよりの冬日向

禅堂の三和土に沈む冷えありぬ

廻廊に塵一つなく月冴ゆる

源流を白き山とし冬の川

寺を抜け大根洗ふ水となる

雪天降るしづけさにある生死かな

眠りても白山水の湧き已まず


画像


送食の版木谺す冬の山

煩悩に埋もれてゐて世の寒き

灯点せば俄かに迫る寒暮かな

点心の膝を正して雪起し

道元の山気に抱かれ悴めり

師に侍ることのうれしき寒さかな

畏まる項に纏ふ寒さかな

妻や子を捨てかねてゐる寒さかな

百僧の山ふところに冬籠

雲水の案内を聞く着ぶくれて


画像


底冷えの大乗妙典地鳴りして

地の底のそのまた底の冷えかとも

音もなく川に雪降るゆふべかな

夜の雪夜の底ひに消えにけり

寒梅のひらくとみえて匂ひ立ち

笹鳴ける舌の強さよ永平寺

谷川に沈む朝靄冬安居

天を衝く千年杉のしづり雪

冬靄の流るゝ音やざうざうと

厚着して大本山を後にせり


画像





ランキング応援クリック
にほんブログ村 哲学・思想ブログ 禅・坐禅へ

にほんブログ村 ポエムブログ 俳句へ

にほんブログ村 哲学・思想ブログ 人間・いのちへ

テーマ

注目テーマ 一覧


月別リンク

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
「永平寺拝登五十句」 再生への旅/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる