再生への旅

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zoom RSS 涅槃の月

<<   作成日時 : 2014/02/14 18:54   >>

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涅槃団子雪に播きたる凹みかな 玉宗

旧暦2月15日は釈尊涅槃会。陽暦で行うとこも多い。輪島市内では二月。同じ市内でも門前地区は三月に行われるところが多い。永福寺は二月二十四日、興禅寺は三月十三日である。
檀家のない永福寺は寒行托鉢が終ってから、今度は涅槃団子の材料となる米を貰って歩かなければならない。この托鉢はどういう訳か昔から寺族の役割となっていて、今のところ私の出る幕はない。今年もほぼ例年通りの浄米を戴くことができた。これを米粉にして涅槃団子の生地とし、又、お講飯台の斎として供するのである。

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明日は組寺の法要に随喜する。涅槃会の頃には些かなりとも春の兆しが感じられることが多いのだが、今年はそうでもない。米托鉢も雪のちらつく中での仕儀となった。やはり能登の春は三月に入ってからということになりそうだ。

正直なところ、二月、如月、料峭。早春の寒さはお釈迦様の涅槃にはどうもそぐわない趣きがある。
旧暦二月中旬といえば陽暦では四月初旬か。
西行の歌ではないが、「願わくば 花の下にて 春死なん その望月の如月の頃」といった感興が釈尊の涅槃にはある。「涅槃の図みな泣いてゐてあたたかし  阿部月山子」といった句もある。諸行無常の厳しさの中にも救われている人間世界の仄かな温もりがこの季節には似つかわしくも思われる。

然し、逝く者はかくのごとし。時ひとを選ばず。能登の早春に幽明境にした釈尊を偲び、仏道へのこころざしを新たにするのも悪くはない。愚痴を言ってはお釈迦様の余徳に生かされている者として恥ずかしい罰が当たるというものだ。


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「涅槃図」

涅槃図のうしろは鬼の泣くところ

涅槃図の慟哭闇に揺れうごく

息足して紙風船を打ち返す

いかのぼり使ひ切れざる一人の空

梅見より戻りし尻を焙りけり

雪残る山をそびらに鍬始め

われもまた徒食の類草萌ゆる

春風にそゝのかされて以来なり

巌肌に滲み出でたる雪解水

たゆたふてなだれて春の波がしら

魔が差せし空のしづけさ遠雪崩

幾万の屍を踏む青さかな








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コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
こちらで涅槃だんごを見るのは三回目、あるいは四回目かもしれません。このだんご何とも言えないかわいさがあり、2月14日生まれの私はこの行事に親しみを覚えます。
花てぼ
2014/02/15 20:44

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