再生への旅

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zoom RSS 如月の花・雪割草

<<   作成日時 : 2014/03/01 19:25   >>

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被災せり雪割草の咲くころを 玉宗

今日から三月。
陰暦では如月である。衣更着とも書くように、北陸では特に三寒四温の日々でときには肌寒く、雪がちらつくことも珍しくない。重ね着を中々止められない年齢になって来た。三月と言えば、25日は能登半島地震が起きた日である。門前町の町花でもある「雪割草」が咲きだす頃でもあり、町の観光企画で例年「雪割草まつり」が行われている。能登半島地震のときも例年と変わりなく行われていた。

私にとっては忘れられない花となった。
境内復興に合わせて数株雪割草を植えてみたりもした。雪解けの時期に、まさに雪を割るように咲きだすところからこ名がついたのだろう。自生している場所を見れば、結構厳しい環境の中で生きている花である。春先に咲く花はみなそうであるが、雪の下で冬を過ごし、春の日差し、春の風に先駆けて顔を覗かせる。夏の花とはまた違った清楚ながらも逞しさを併せ持った趣きが漂っている。

震災から学んだことは幾つかあるが、それは自然から学ぶ姿勢にも通じている。そしてそれは諸行無常からの学びでもある。その答とは、

「あきらめないこと」

世の一隅に咲く花のように、ありのままに、右顧左眄せずまっすぐ、自己限りのいのちを天地いっぱいに咲き、生きる。極めて単純明解な答。それをこの歳になっても臆面もなく引っ提げて生きようとしている私である。
雪割草は雪割草の、蕗の薹は蕗の薹の、タンポポはタンポポの、糸瓜は糸瓜の、私は私の花を咲かせるしかない。それが唯一、永遠に通じる道なのだと野の花が囁くのである。神様だってそれを咎めたりはしないであろう。

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「雪割草」

衣更着の数にも老いの兆しあり

如月の閼伽に仕へし男かな

いつよりの遠まなざしや鳥雲に

恋猫の癪に障れる大欠伸

温みては用あるごとく水流れ

震災をながらへ春を悼みけり

雪割草咲くたび思ひ出す訣れ

パンジーの恋する蝶のかたちして

托鉢の尻に帆かけて春疾風

食うために腹を空かせていぬふぐり




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