再生への旅

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zoom RSS 穀雨

<<   作成日時 : 2014/04/20 08:03   >>

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耕しの一部始終を遠くより 玉宗

輪島の桜も二三日前から散り始めている。
今年は昨年に比べて桜の花つきも良いようで、咲いている期間も長いようだ。朝晩の冷え込みがまだ続いていることも影響しているのだろうか。せっかちな性格の私ではあるが、年齢を重ねるに従って季節の運行に敏感になって、立ち止まって観察するようになった。

今日は穀雨である。清明から数えて15日目、春季の最後の節気。
春雨が百穀を潤すことから名づけられたもので、雨で潤った田畑は種まきの好期とされる。穀雨以降、降雨量が多くなり始めるという。「清明になると雪が降らなくなり、穀雨になると霜が降りることもなくなる」という言葉があるように、南の地方ではトンボが飛び始め、冬服やストーブとも完全に別れる季節。変わりやすい春の天気もこの頃から安定し、日差しも強まってくる。昔から、この日に合わせて田畑の準備をし始めるという。

確かにその通りで、能登の山里でも五月の連休の田植えに合わせての代田掻きが始まったところもある。田植えも昔に比べて早くなったと聞いた。品種改良で早植えが可能となり、台風が来る前に収穫ができるようになったのだとか。あちこちで春耕の風景も見られるようになった。散歩に出たついでに遠くから耕人の姿を眺めては俳句をものしたりしている。

今春からお寺の畑を止めたこともありすることがない。庭に出ては落花を眺め、畑の跡地に植えた果樹の苗木の育ち具合や境内の木々の若葉の新芽が出ていることを確かめてはひとりほくそ笑む。自然に抱かれて暮らしたがっている自分がいる。


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「ひとり」

丈清く咲いて貝母の花の数

花とゐて傷みしこころありにけり

春やさびしもひとりし雲と語るとき

追ひつけぬ空の青さを舞ふつばめ

かたかごの俯く花の雨もよひ

愛憎はみなまぼろしの花吹雪

交みつゝ奈落夢みる獣かな

お玉杓子用あるごとく浮かびくる

わらんべに垣根のなくてチューリップ

雁のみちけふは雲ゆく湯舟かな

総持寺の落花舞ひこむ理髪店

禅堂をけぶらしてゐる畦火かな

いたどりや耳を澄ませば海の音

またひとり二人静に来て跼む

しづけさに天降る落花のありにけり








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