再生への旅

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zoom RSS 今日の遠吠え・政治と宗教について

<<   作成日時 : 2014/12/14 21:35   >>

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蒼ざめて雪のゆふべが来てゐたる 玉宗

師走の総選挙も終わり、年の瀬へ慌ただしさが加速していきそうだ。
政治に興味がないことはない。それは人間への興味と同程度のものである。そうではあるが、政教分離と言いながらも宗教者に参政権が与えられていることに以前から違和感を抱いている。参政権は基本的人権として宗教者にも付与されている。それは宗教者もまた社会の構成員としての権利義務を与えられているということでもあろう。政治と宗教は土俵が違うのではあるが、どちらも理想を掲げたがる人間技であることに違いはない。結論を言えば私は参政権を必ずしも必要とはしていない。

また、政治も宗教も権威の乱用が懸念されているとも見ることができる。どちらもかたちを成すには人間一個人としての良心や誠実さが担保されなければならないことを歴史が教えている。乱用とは自己が見えなくなることだ。現実を口にしながら現実が見えなくなる現実がある。それは珍しいことではない。日常茶飯事と言ってもよい。そして、問題がそう単純ではないのは、権力や権威といったものが時代や社会の変化とは別の力学で、個人の中に巣食っているということである。

宗祖は権力を唾棄し、敬遠した。自己の中に巣食う闇と光。流派をなした開山の理想と現実。その後の流れがどうのような代物であったかつまびらかにしないが、どのような世界でも一人の本物が現れて本流へ還る力が働く。お釈迦様という一人の本物が世に出たことが仏道の始まりであり、究極であるという現実がある。道元や良寛という宗門の良心が出て消えた輝かしい諸行無常がある。

他者を変えることは出来ない。然し、自己変革ならできないことはない、というのが宗教者の社会へのスタンスではなかろうかと思っている。本来的に数や量を恃む世界ではない筈であるとも。自己を変えることで社会へアプローチする。社会と云う主義主張が先行するのではなかろう。善意が先行するのでも、悪意が先行するのでもない。平和が先行するのでも、戦争が先行するのでもない。いのちありのままに今を生きる事実があるだけだ。知足の今をい戴く以外に欲望を先行させない生き方。それが仏道であろう。宗教が政治を兼ねることができないということは、疎かならない政治への遠慮といったものである。人間の可能性への遠慮がある。その賢明さと愚かさの両面を兼ね備えた人間らしさの現実がある。

人類は文明過多や戦争や主義主張や宗教の違いによって滅ぶのではない。自らの愚かさによって滅ぶのではなかろうかと思っている。宗教者は政治と云う愚かさの前に滅ぶことを潔しとしなければならん。この世に極楽や浄土や天国や楽園を造り出すという理想は誰もが容易に掲げることのできる無責任な代物である。妄想であると言っても過言ではない。世の中の実相は変化し続けるという以外に何ものもないというのが仏法の建前である。そのような次第であるから、政治と云う有為転変に何を期待してよいのか私には解らないのである。人間と云う可能性、人間と云う欲望、人間と云う迷悟に何を期待にしてよいのか私には解らないのである。

社会や政治と云う化け物、それは私にとって人間の化け物さ加減と同等の危うさである。そのような人間に対して、生死一如なるいのちの絶対性以外に、仏道の面目が那辺にあるというのか。生れて、生きて、死ぬ。それ以外のどこに成仏の地平があるというのか。私は人間らしさに余り多くを期待していないようだ。そういう意味ではまさに非国民といってよい。



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「タブー」

木立より仰ぐ天狼人を恕す

狂ほしき死海に冬の波がしら

意味なさぬ肉の苛立ち風邪心地

生きて還るほどの深さに火を埋づめ

止まり木のユダが熱燗所望せり

下生せる腋の冥さや雪もよひ

白鳥を見なかつたことにするタブー

梟の森に深入りしたらしく

ゴルゴダへイエスが担ぐ蒲団かな

毛皮着て愛に餓えたる真似をする



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「愛」

愛を説く胡乱も少し白鳥に

日向ぼこ釈放されしごとくなり

皸を覗けば肉の嗤へりき

荒るゝ手を見るたび母の恋しさよ

総持寺の年貢納めに来たといふ

人の良き能登より杜氏来たりけり

紙漉くや雲湧く里の水引いて

藁打つに妻を貸してはくれぬかと

着膨れて僅かばかりの浪費する

夜咄の影がゆらめく板戸かな


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「無駄骨」

雪掻きを終へて無駄骨らしきもの

蒼ざめて雪のゆふべが来てゐたり

実南天こぼれし雪の凹みかな

生きてゆく遥かなものにくさめして

揺れてゐる水の記憶や風邪心地

愛されてなほ落ちつかぬ兎かな

との曇る能登の浦かけ海鼠舟

明日もまた生きるつもりの火を埋む

縦よりも横が好きなる鮃かな

家出する動機が足らぬ焚火かな
















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