再生への旅

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zoom RSS 人生は今を生きる旅そのもの

<<   作成日時 : 2014/12/23 07:04   >>

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ふるさとの川へ葬る雪礫 玉宗

北陸では「お七夜荒れ」という言葉があって、浄土真宗開祖の親鸞聖人の報恩講に併せるように天候が荒れる。本来は十一月下旬頃の荒れた天気模様なのであろう。宗派は違うが輪島市内のわが曹洞宗寺院も、お釈迦様の成道会を「お七夜法要」と呼び倣わしている。昔は法要の日数も七日間していたという指摘もあることから真宗を真似ている訳でもなさそうであるが、北陸は真宗王国とも言われているお国柄、曹洞宗も教線拡大にあたってニアミスすることもあっただろうか。

永福寺の成道会は二十三日地蔵縁日逮夜に併せて行っているため、歳末の慌ただしさ、心もとなさの中での行事となってしまう。信者さんも高齢になり、荒れた天気の中を外出するのは憚れるのだろう。
一年、十年、二十年の時の流れ。参詣者の顔ぶれも様変わり、代変わりしている。住職である私自身もまた参詣者からみれば大いに様変わりしたことであろう。振り返ればあっという間の光陰、人生である。あってなきが如く、無きに等しいとしても過言でないかのごときである。そうではあるが、いつもいつも、そのときそのとき、その場その場で、かけがえのない今のいのちを戴き、尽くしてきたのには違いないのだ。私も、参詣者も又。

今、ここに、不足なく納まってている事実がある。いのち迷わないでいる今の事実がある。迷いとはなんの不足もない今の事実に目をそらすことだ。全ては一瞬も止まらず流れゆく。うたかたのいのちの流れ。
人生とは何か?それは何処かへ到達するための目的が先行する旅ではない。流れそのものに身を任せる今の事実のことである。今を生きることそのものを人生とも言い、私とも言い、旅とも言い、仏のいのちとも云う。

明日からは例年のように年末年始を迎える準備をすることになるのだが、荒れた天候は暫く続きそうである。


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「永遠」

永遠は今剥き出しに星寒く

狼の嗅ぎゆく処女の血の雫

点々と山河破れし月の寒さの

冬の鷺骸に寄り添ふかたちして

霧ごめの白鳥は今死のしづけさに

白鳥来る空はゆたかに遥かなりけり

冬のゆふべは書き損じたるカルテ

身籠れるうらさびしさに毛糸編む

雪野来る女はいつも謎孕み

梟の呑み込んでゐるとこしなへ



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「叱咤」

遠山に裾を垂れたる時雨雲

見あげたる冬至南瓜の固さかな

垂乳根の母を柚子湯に沈めけり

まず夫を叱咤せしより年用意

冬川を風のさざ波遡る

空風の国に生まれて如才なく

枯野ゆく私を捨てにゆくやうに

冬薔薇冷めたる愛の美しさ

星の座に星の定まる焚火かな

山茶花の散るといふより壊れけり

靄がかる谷川の音に冬籠


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「生まれ出づる悩み」

年の瀬のところどころに人だかり

着ぶくれて冥王星の心地せり

生まれ出づる悩みあるらし海鼠にも

しあはせに打ちのめされて日向ぼこ

水仙に聞こゆる音のあるらしく

セロリ食む疑ふことをせぬ妻が

煤逃げのほかは用事のなかりけり

裏山に遊ぶ声する冬至の子

改宗を迫られ星の冴えわたり

枯野ゆく出口がそこにあるやうに















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