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zoom RSS 今日の直指人心・顔に責任をもつのは誰か?!

<<   作成日時 : 2015/01/01 22:40   >>

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あらたまの空さびしもよ鳶の笛 玉宗

昭和三十年、西暦1955年生れの私にとって今年は還暦を迎えるのだが、回りの人たちは一様に「へ〜、若いね!」と、驚いた表情を浮かべる。若く見えることを喜んでいいのかどうか一概には言えないとは思うのだが、夫人も私も「お互い歳をとったね」と認め合う有り様であるのが実情。

肉体や顔はともかくとして、よく言われる「気持ちの若さ」といったものも、私の場合、気持ちが若いのではなく、一言でいえば「学習能力が足らないだけの謂わば「単細胞」かもっと分かりやすく言えば要するに「馬鹿」なのであろうと思う。ここに来て生来の頭の悪さが如何ともし難いものであることに胡坐を掻いているようなところが見受けられる。精神年齢の低さって言うんですか、それが年齢より若く見られるトリックなのではなかろうかと。だから人様から若いと言われても決して喜べないし、なんだか悪意さえ感じてしまうこともなくはない。若いね、とはつまり「お前さん、馬鹿だね」と云われのと等しい宣告なんではなかろうかと。

正直なところ「若さ」といったものの胡散臭さを嗅ぎだす自分がいる。純粋と云う名の自己中心、平気で自分を裏切る能力。無頓着さ。偏ったものの見方、感じ方。寛容のなさ。視界の狭さ。そのような洞察は若い頃に私自身の中に巣食っていたものだったからである。若いさは尊いことには違うないが、それは大人になるための可能性そのものだからであろう。死ぬまで子供で良いわけがない。私本人は年齢相応に大人に成りたいし、年齢相応に見られたいし、年齢相応の顔でいたいもんだと願ってはいるのだ。

然し、私は私なりの年齢相応に肉体も精神も凋落や進化の歴史を刻んできたのには違いなく、本来私のいのちを私がどうこうできる筋合いのものではないのでははある。そしてまた一方に、日々の生き方がそのまま因果歴然、因果応報として反映されているのだということ。誤魔化しが利かない因果律のなかでいのちしている事実がある。精進した顔はそれなりの顔になるし、怠けてばかりいたり、欲深さに生きている人間はそれなりの心映え、顔を持ち合わせて生きていると思っている。顔で判断するなとはよく言われる世間の常套句であるようだが、私は9割方顔で判断している。そうでもしないと危なっかしくて社会を渡っていけないといった予感がある。お互いに誤魔化しのきかない世界の住人であるということ。これしも否定するつもりは毛頭ないし、むしろ人様より、その辺の危うさは盲信しているようなところがある。

「顔に責任を持て!」みたいなことを嘗て言っていた先人がいたね。リンカーンだったかな。顔だけではなく、自己の人生に責任を持たなければならないのは自己以外にはいないだろう。自己を生きるのは自己なのだから、それは至極当然の成り行きである。問題はその責任の取り方である。悪人は悪人の責任の取り方で悪人として生きているだろう。善人は善人としての責任で善人として生きているだろう。それは言葉を変えて言えば、おまえはどっちを向いて生きているのだと自問自答しているのに等しかろう。欲望の奴隷になるのか、欲望を越えたところの神の意に添うて生きるのかということだ。

そういう意味では「顔に責任を持て!」という忠告は、真の自己解放への宣言であると言ってよかろう。私の場合、それは仏道という自己解放の道程でなければならない。さて、どの面下げて生死を全うすることになるのだろう。



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「晦日の雨」

餅配る晦日の雨となりにけり

水仙のあるべきやうに矯め直し

雪野きてわれ待つ宵の灯しかな

高句麗は風の末裔寒波来る

雪礫川へ葬り年惜しむ

ふるさとの土手に登るや年の暮

空つぽの鶏小屋に吹雪くなり

しんがりの風に歳暮の届きけり

年用意了る厠を掃除して

梢吹く風見てをりぬ年忘れ

餅の上に餅を重ねて目出度さよ



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「大晦日」

ばたばたと大つごもりに間に合へる

大年や底なしといふあかるさの

御鏡に風あらたまる厠神

年の湯や宵まだ早き窓明り

骨拾ふやうにおせちを啄める

強く優しき父の手になる団子花

丑三つの赤子引き抜く炬燵かな

蕎麦啜り蜜柑を喰うて鐘を搗き

鐘撞きを待たされてゐる懐手



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「初春」

年守るやひとり北風聞きながら

初春の猩々としてあさぼらけ

初詣おだやかにして賑はへり

篁の雪に撓へる叔気かな 

繭玉や丑三つどきのしづけさの

生きて来た妻と二人の雑煮かな

稲を積むおとこが村に一人づつ

外に出ればすでにゆふべの初景色

元日の日暮れ蒼ざめゐたりけり 

外に一人雪降る夜の雪達磨






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内 容 ニックネーム/日時
昨日、コメント入れたと思いましたが、失敗したのかまだ受け入れられていないのか、反映さていないようですが、私の場合、他人さまに「お若い」という時は、そんな偉業を成されている方がそんなお年でですか?という驚きと尊敬の気持ちからです。そんな場合、いつも自分の幼稚さを勘定に入れての発言になっています。
前のコメント(もし入っていましたら)とこちら共に載せないでください。
花てぼ
2015/01/04 00:11

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