再生への旅

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zoom RSS 今日の一期一会・遠来の客

<<   作成日時 : 2015/05/08 19:07   >>

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はまなすの焦がれて已まぬ沖があり 玉宗

五月に入ってから遠来の客が何組か続いている。
そのうち二組は北海道から。昨年に引き続き烏賊釣漁船に乗って輪島の鹿磯港に入った幼馴染。この港をベースにして向う二カ月間ほど輪島沖で烏賊釣り漁をし水揚げする。早速、朝釣りの新鮮な烏賊を二箱貰った。とても食べ切れるものではないので、親類縁者、檀家さん等にお裾分け。

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本人は二カ月間、船内で寝起きをする。炊事は当然。この大きな船でも一人で烏賊釣り漁ができるというのだから恐れいる。烏賊釣漁もハイテクの時代なんである。


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連休明けの7日には二人、輪島を訪ねて来てくれた。一人は大型バイクで函館から、もうひとりはキャンピングカーで千葉から。どちらも中学校の同級生である。今年の正月に還暦を期しての同窓会が地元で開かれた。私は欠席したのだが、参加者全員分の御祈祷札を送ったのである。爾後に記念写真と同窓生の住所録が同封されて返送されてきた。消息の掴めなかった数人から電話が掛ってきたりしていたのだが、まさか、輪島まで訪ねて来るとは思いもしなかったのである。ちょっとした能登半島ブームの恩恵でもあろうか。

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見た目は怖い顔をしている二人ではあるが、思えば往時から気の合う仲でもあった。それぞれに人生の山河、変遷を経て来た味わいを漂わせてはいたが、一方で昔と変わらぬ人の良さ、純真なこころを垣間見ることもできたのである。二人ともアウトドアー派でお寺に泊れと誘っても、近くのキャンプ場でテントを張って寝るときかない。殆ど、40年ぶりの久闊である。初夏の夜の海辺のテントの前で、波音を聞きながら夜更けまで語り合ったことである。

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彼らが口を揃えて言うには、私の印象とは次のようなものであった。

「一人で遊んでいることが多かった」
「人をいじめることも、いじめられることもなかった」
「一匹オオカミみたいな存在感」
「勉強していないふりをしていつも良い成績をとっていた」
「サッカーばかりしていた」
「なんか知らんが印象深い奴だった」

本人にしてみれば意外でもあったし、三つ子の魂百までといった感慨も湧くのであった。その三つ子はお坊さんになって故郷は遠きにありておもひ、そして哀しく詠うのであった。


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「尾鰭」

柏餅葉っぱがうまく外れざる

鯉幟涯なき空を親子して

風孕むまで尾鰭持たせてやりにけり

早乙女や人身御供の貌をして

谷を出てそのまゝ早苗吹く風に

賞賛を堪へ切れずに散る牡丹

石楠花やひとかたまりに花寄せて

緑蔭に貌を失くして佇めり

踝に寄するさざ波夏初

神を殺して毛虫となりて償ひぬ



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「夏安居」

雲の心水のこころや夏に籠る

衣更へて経諳んずる雲居かな

髪を剃る鏡の中や夏の雲

まろび落つ羅漢の首へ蜘蛛の糸

花は葉に逃げ果せる思ひあり

芍薬の蕾くすぐる蟻が来て

大の字に眠る畳の涼しさに

草毟るうちにどうでもよくなりぬ

墨染の袖ひらひらと若葉風

御堂葺く躑躅を摘みに来たといふ

明日は帰ると決めたる僧の昼寝かな






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コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
 同級生との集いは、概ね楽しいものですね。
自分では忘れてしまった出来事を覚えていて下さり、其の時の喜びを語って下さる幼友だちも居て、口数少ない内気な子だった自分を突きつけられたことがありましたが、思い出に身をただされ、恥ずかしいような時もありました。たぶん色々な場所に、色々な自分が存在したのだと思います。
 玉宗様の自己分析、奥方様の眼も、ご友人の眼も間違いではなく、多面的な性格なのでしょう。私の好きな岡本太郎氏は「貴方の職業は何ですか?」の問いに、「人間だ」とお応えだったと著書にありました。
 玉宗様は俳人か禅僧か、はたまた何者かと考えますに屈折した処が見えながら、あくまでも仏陀に従う修行者、人間なのだと理解しております。
みどり
2015/05/10 10:35

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