再生への旅

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zoom RSS 今日の自証三昧・住職はお山の大将ではない?!

<<   作成日時 : 2015/05/20 19:55   >>

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面影と咲きたる都忘れかな 玉宗


総持寺祖院専門僧堂にも今春は例年にない多くの新到さんが上山したようだ。
わが倅も四年目の安居修行のさ中である。古参となっての学びの中で様々な葛藤があるだろうことは予想に難くない。修行に窮りはない。初中後もない。新参も古参もない。自他もない。前後もない。全て自己の世界の話である。自己の成仏世界の様子である。自己の鏡である。自己の三昧である。どこまでも自己の宝鏡三昧である。
自己が自己を証するのである。自証三昧であることを骨にも肉にも肝にも、空にも、実にも理にも事にも銘じてほしい。

そんな師匠の勝手な祈りを知ってか知らずか、性格的には夫人に似ているらしく、頑固であったりもし、呑気でもあったりしているようだ。そんな倅であるが、今春に正式に兼務寺である永福寺の住職に登録した。晋山式はまだ先の話である。住職には違いないのだが、まだまだ実質を兼ね備えている訳ではない。兼ね備えていないのに住職もないだろうという見解もあるだろうが、晋山式までは住職見習いということだ。僧堂での安居を継続しつつ、住職学も少しづつ学んでほしいという私の老婆心でもある。肩書に拘るつもりは毛頭ないが、世の中、肩書という「かたち」が内実を誘い、育てるという実際がある。威儀がそのまま全てだという一如の領域がある。誤魔化しがきかないからこその威儀即仏法であり、修証一如でもあろう。

糸瓜は糸瓜で成仏すればいいのである。というより、糸瓜が糸瓜になり切ることを成仏とは言うのである。勘違いしてならないのは、住職という肩書に恥じない「かたち」になったときと、その「内実」が満たされたときは同時
なのである。住職とはお山の大将ではない。いい気にさせる為に登録したのではない。檀信徒と共に仏道を歩むことを潔しとして生きる仏弟子に過ぎないのである。先導であり、同志であり、歩哨であり、自未得度先度他の行持道環であり、住職と云う自証三昧なのである。住職となって見えて来る新たな娑婆世界の地平、そして成仏の地平が見えてくるだろう。見えて来なければならない。新たな一つのステップ、壁、飛躍の機会を与えたつもりである。

まあ、いつものように理想ばかりを述べるのであるが、住職になることを焦ることはないが、呑気に構えていいわけでもない。私と云う身近にいる住職の反面教師を鏡とし、私亡き後も、一人で仏道を歩める逞しいお坊さんになってほしいという切なる願いの為せるところなのである。まあ、親ばかとも云うけどね。



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「雑詠二十句」

鴨の子が土手を転がる次々と

天照すかほの輝き花水木

舞ひ降りて来たるしづけさ花菖蒲

山法師あすは飛び立つかたちして

雲水のなべて大足蟻もたぢろぐ

えごの花白き火花を散らすかに

泡立ちてなんじやもんじやの花盛り

夏燕けふも夢みる空の涯

馬鈴薯の花に地の涯空の涯

おもかげと咲いたる都忘れかな

鮎の宿明日は都へ上る途の

街道をのどかに葵祭かな

菩薩みな童顏して練供養

青葉木菟聞きとどめたる夜の海馬

九穴に蟻の群がる悪夢かな

夜鷹啼く月のさざ波夜の底ひ

夏雲や沖遠くしてやすらけく

騙されたつもりで覗く箱眼鏡

はまなすやピリカ女の子の深まなざし

海越ゑて来たりし裔の裸とか



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「知足」

麦飯を喰らうて足るを知る暮し

夏籠や竿竹売りの声廻り

五月雨や経典眠るにほひして

雲水の蝉の羽なる夏衣

アルバムが虹の向かうに濡れてゐる

雷過ぎしあとのしづけさ味気なさ

托鉢のさ中の雨や早苗月

知らぬ子が眼白捕る木を借りに来る

衣更へて身ぬちに沖のやうなもの

若葉吹く風にまどろむ安居かな



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「揮発」

魂の揮発してゆく昼寝かな

業深き男が一人滝壺に

焼酎を太宰治のやうに呑む

抽斗の中まで若葉影ゆれて

胡散臭い男が通る薄暑かな

飛ぶ鳥の脇の甘さよ涼しさよ

悪人とは思へぬ素足投げ出して

先生の見たくなかつた裸かな

思ひ通りになりて淋しき水中花

たまゆらの狐の提灯ぶら下げて

もう二度と会ふこともなき日傘かな















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