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zoom RSS 今日の言いたい放題・国民文芸俳句の「力」って何?!

<<   作成日時 : 2015/07/09 20:05   >>

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死にたれば鉦や太鼓や雲の峰 玉宗

俳誌「藍生」主宰・黒田杏子さんから句集贈呈の礼状が届いた。
それはつぎのようなものである。
「安居抄六千句」拝受。さっそく拝見いたしました。お幸せなのですね。六十歳還暦にして将来への不安もなく、よき奥さま、ご家族に恵まれ護られて日々安心の境地が一巻に満ちています。ちょっと、少なからず不満。拍子抜け。という感想です。
追伸  この9月23日に96歳になられる金子さんと各地で公開対談。巡行中。現俳協の名誉会長と俳人協会のメンバーの私。これが自由です。金沢では600名。このまつもとは860名入りました。キーンさんも寂聴尼も93歳です。「件」の贈呈式の翌日、東京新聞にキーンさんのメッセージ全文載りました。」

第十二回「みなづき賞」が金子兜太、いつせいこう両氏と朝刊一面を企画した東京新聞に決まったことは「件」誌を読んで知ってはいた。お二人が対談で戦前の新興俳句弾圧や、戦場の悲惨さを語り合ううち、自由を失われた先に戦争があるとの考えで一致し、俳句を通じた「国民による軽やかな平和運動」を提言。東京新聞がそれに賛同して紙面を提供した。その活動への受賞である。

「みなづき賞」選考委員は「件」有志であり、杏子さんもその一人である。
杏子さんはそれとは別に金子先生と共に『信州岩波講座・国民文芸俳句の「力」』と銘打った対談やその他の公開対談を重ねているらしい。そのチラシなども同封されて来た。俳句界の重鎮と申して差し支えないお二人であるが、その活躍ぶりたるや鬼気迫るものさえ感じられる。

兜太先生が非戦論者であることは存じ上げている。「国民による軽やかな平和運動」といった名称にも当事者各位の良心が感じられる。かつて兜太先生は俳句の社会性とは何かと問われて「それは作者の生きる態度の問題だ」と応えたことは有名である。その金子先生から句集贈呈へのご返事はまだ来ていないが、杏子さんの手紙には正直なところ、こちらの方が「少なからず拍子抜けした」ことである。

なるほど、国民文芸である俳句の「力」を非戦平和活動の一躍を担うものとして捕えようとしているご当人には、「安居抄六千句」は「少なからず不満、拍子抜け」されるには十分であるのかもしれない。それにしても「将来への不安もなく、云々」には俳句そのものより、俳句以前への先入観が感じらてならない。杏子さんて、こんな人だったっけ、というのが今の感想である。額面通り「日々安心の境地が一巻に満ちています」というのならば、それがなぜ「ちょっと、少なからず不満、拍子抜け」なのだろうかと思う訳である。

俳句の「力」それはよろしい。たしかに俳句、文藝の「力」といってよいものはある。当然のことながらそれは「作品そのもの」から湧き出るものであろうし、「作品そのもの」から作者の「俳句力」を想像するしかないものだろう。だってそうでしょう。私はたしかに仏弟子として「今」に胡坐をかいてはいるが、その「今」とは私の全人格身心を擲って獲得しようとしているものである。将来への不安もないことがそのまま非国民的扱いを受けるという謂れが私には到底受け入れられない。「軽やかな平和運動」とは如何にも「平和的」ではあるが一旦「運動」となるからには個人の「力」を越えた力学が働くことを知らない訳でもあるまい。ちょっと、少なからず、心配だな。そんな杏子先生。本当に六千句全部読んだのかなと邪推しちゃうよ。

金子先生がどんなご返事を下さるか楽しみだ。


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「雨ながら」

雨ながら星に願ひを書く子かな

茗荷の子ちょろちょろ舌を咲かせけり

手を引いて曳かれて四万六千日

夏萩や裾吹く風も涼しげに

豚草の向かうに逃げてゆくが見ゆ

虎杖の花や湧き立つやうにして

灸花鼻血が滲むやうにして

萱草や舟を浮かべてひもすがら

蹴飛ばして煙り吐きたる梅雨菌

黒百合やピリカメノコの深まなざし








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