再生への旅

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zoom RSS お盆のころに思うこと

<<   作成日時 : 2015/08/01 18:09   >>

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きちかうや二人で生きてきた朝の 玉宗



八月になりました。お盆月でもあり、このころになると自然に先祖を偲ぶようになります。いのちの断絶と繋がり。人生のリレー。それはそのまま紛れもない諸行無常の端的な様子なのであるということを、季節の中で如実に実感します。お盆とはまさにそんな時季です。

 ところで、お盆にはもうひとつのイメージが私にはついて回ります。
それは「食べることの有難さ」といったことです。先祖へのお供えものとして、貧しいながらも精一杯のご馳走を用意していた母の姿が脳裏に焼き付いています。

先祖だけではありません。生きている家族や親戚と共にご馳走を食べることの幸せ。それはまるで神仏への捧げものを戴いているかの如き豪華さと賑やかさ。そしてどこか淋しい饗応でもあります。そこにはまぎれもなくこの世に遺されたという現実があります。

 やがて死すべきいのちを、ひととき永らえていることへの目覚め。食べることの嬉しさとやるせなさ。食べることの尊厳さ。生きていることの奇跡。そんなことへ思いがいたるのもこの時季ならではのことであるかもしれません。

 死んでいったものたちの、血と肉と土、そして志を喰うて生きている私。いのち戴き今を生きて行かざるを得ない私。死と共にある生。やがて私もそのような世界へこの身と心を捧げなければなりません。

できる限り清浄なままで、死んでいった者たちの消えて行った世界へ還っていきたいものです。それが今生を共にした者への、ひとつの恩返しでもあろうかと思うわけです。

命、お大事に。合掌。


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「敦賀」

峠より望めば沖ゆ晩夏光

出棺に少し間のある暑さかな

炎天を来て黙々と荼毘に付す

敦賀なる白砂青松夕焼けて

しろたへに波ぞ砕けて夏の果

土用波泳ぎたがりし子を叱る

掃苔や腰に蚊遣りをぶら下げて

何をして生きてきたかと南風

百日紅愛に汚れしまなざしの

死が見へてしまへり蝉の迷走す

泣けるだけ泣いてこの世の涼しさよ


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「我慢」

合鍵のやうにも虹の立ちにけり

夕立の済むまで我慢してやりぬ

雲の峰逃げ果せたる肩越しの

夜の秋妻が小さき音立てゝ

わが墓と思へば苔を掃くにさへ

死後のこと語り合うたる蚊帳の中

三伏の血を引き抜かれゐたりけり

触れてゆくものみなさざれ夏の蝶

夜の向かうへ帰る手負ひの甲虫

萩を吹く風に土用のうねりあり






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内 容 ニックネーム/日時
遅ればせながら「六千句」一通り読ませていただきました。自分の裸(うふっ)まで見られてしまうようでちょっと怖い気もしました。
こんなこと言っていいのかどうかわかりませんが、わたしにとっては句作りのいい教科書となるような気が致します。
花てぼ
2015/08/03 23:22

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