再生への旅

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zoom RSS 今日の地獄極楽・追っかけられ坊さん?!

<<   作成日時 : 2015/08/22 15:16   >>

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鶏頭の花といふには強情な 玉宗


「追っかけ」 はお坊さんの世界にもあるのをご存知だろうか。
昔日は歌舞伎役者かお坊さんか、とまで言われたとか言われないとか。大乗寺での雲水時代、一度だけおっかけられたことがある。勿論、警察、ではなく女学生にである。板橋禅師が入山し大乗寺は僧堂としての活動を再開した。地元のマスコミが取り上げない訳がない。「雲水さんの一日」とかなんとかというテーマで取材をうけることになった。こういうのが好きな人と逃げ出す人がいるものだが、当時の私は逃げ出す方であった。ところが、少ない修行僧の中で一番若く、有無を言われない新参である私が選ばれることになる。人生の酸いも甘いも経て来た古参和尚たちはマスコミなど鼻から相手にしなかった。

「んったく、マスコミに顔が割れたら不味いようなことをしてきたのに違いない」

結局、暁天坐禅から夜坐まで丸一日を追跡取材という栄誉に浴する破目になった。そんなこんなで新聞やら雑誌に載るようになる。ある日一通の手紙が来た。見れば知らない名前の女性である。文字もなんか幼い。

「新聞を見てお坊さんの世界に興味を持ちました。是非一度お会いしたいんです。」

みたいな内容ではなかったか。

「堂頭さんに報告した方がいいのかな、ほんとに訪ねてきたらどうしよう。まずくない?」

それが本当にやってきたのである。聞けばまだ高校生だと言う。衆寮に上げる訳にもいかない。典座裏の駐車場で会見となった。

「修行中の身ですから、女性と付き合うことは許されないんです。勘弁してください。」

そんなセリフを用意していたのだが、それは取り越し苦労、妄想に過ぎなかった。聞いてみるとどうも純粋に「雲水」という生き物を見てみたかったことが判明した。典座の窓からはさっきから古参和尚達が覗いている。

「ご期待には添えませんよ。馬鹿野郎が」

竜頭蛇尾の会見が終わり、彼女は喜々として帰って行った。その後手紙が来た。

「先日はどうもでした。お会いできてうれしかったです。台所の窓からおじさん達が見ていたので、玉宗さんと手をつないで歩きたかったのですが、遠慮しました。、またお手紙差し上げます。」

「おいおい、なんじゃこれ!」

その後も何度か手紙がきたが、私は大乗寺を出たり入ったり、出されたりして身辺が落ち着かず、彼女との美しい文通もいつしか途絶えてしまった。世の中にはお坊さんに興味を抱く女性がいるのですね。



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「これ以上」

これ以上ついてはゆけず男郎花

女郎花呼べど応へぬ辺りにて

背なの子がのけぞる空が高すぎて

露草や目開いてゐて見えぬもの

ふるさとは情け深くて秋茄子

赤子にはことば通じず草の秋

梨食うて臍噛むごとく満足す

秋暑し百円玉を握り締め

虫すだく嘗て犬死せし辺り

葛の葉の退けとばかりに初嵐

龍淵に腹冷やすなと母のいふ



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「重心」

子を五人産みたる腰が豆を引く

明日は帰る子の手を借りて蒔く大根

案山子翁祖の古着をあてがはれ

後ずさる空のはたてや落し水

秋簾日照雨の雫つたひ落ち

またもとの二人の灯火親しめり

百年も去年もまぼろし草の秋

梨食うて重心少し下がるなり

情けない男がこぼす萩の露

だれもゐぬ仏間は暗し秋の雨


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「海士祭」

盆過ぎの沖より神の来るといふ

新涼や手に取るやうに七つ島

時国の称へし海の魂祭

海坂を吹き来る風も爽やかに

ヤッサーサーしこたま酔うて魂迎へ

素面ではやつてられぬと踊るなり

海士祭荒くれどもが化粧して

嫉妬深き神を渚に担ぎ出し

神輿担ぐ夫の裸に寄り添ひぬ

渡御過ぎて犬猫渡り始めり

海女の子の巫女が仕へし奥津比

湯上りの祭囃しを聞く夜かな

切子燈籠月下の路地に宿を借り

暮れてゆく海のにほひや魂送り

宵越しの宮司が海を祓ふなり

秋風やここに定まる旅心








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高校生とはあまりにも歳が離れすぎますが、女子高生の気持ちがわからなくもないです(笑)

新居浜は瑞応寺があるので、時々自転車に乗ったお坊さんや歩いているお坊さんを見かけます。なんとなくときめいてしまいます。姿勢がよくて厳しそうな顔をしつつも優しそうなオーラを感じ、お坊さんという存在に私も気持ちがシャキッとするような気がしてしまいます。

昨年の秋から深夜番組で、今年の春からゴールデンタイムで「ぶっちゃけ寺」というお寺のバラエティを見ています。毎週、お坊さんの話を聴いたり、お寺の仏像を見れるのが楽しみです。今までより仏教やお寺に興味が湧いています。修行の話なんかも聴き、なおさらお坊さんがかっこよく、凛々しく感じるようになっています。
しぃ
2015/08/24 00:41

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