再生への旅

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zoom RSS わが安名の由来

<<   作成日時 : 2015/08/16 17:35   >>

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父の名は巳之丞なりし秋の風 玉宗


実は高校生の頃、一時期サッカー部に入っていた。そして、同時期野球部とテニス部にも所属していた。部活を三つ掛け持ちしていたのだから我ながらいい加減なものである。因みに、中学生の頃はバレーボール(9人制)。どうも昔から球遊びが好きだったらしい。

今日の本題はその「玉」。得度式でお師匠さんの板橋禅師から戴いた仏弟子としての名前(安名・あんみょうともいう)が「玉宗」だった。戒名でもあり、法名でもある。出家以前の「勇」という名前も、氏名の「山中」も、その後「市堀」に婿養子入りし戸籍変更をしたので、一切使われなくなった。

ところで、得度式では、その日までお師匠さんから「安名」を知らされていなかった。厳かに始まった式の中で、師匠が安名を読みあげる件がある。

「安名!・・・・ぎょくしゅう」

そして、安名の印された「血脈」を戴くのである。

「玉宗・・・ぎょくしゅう・・ぎょく・・たま・・たま・・・・たまかよ・・・」

正直なところ、その時はそんな勿体無い、不遜な感慨が脳裏を過ったものだ。

「よりによって、玉はないだろう・・・いや、まてよ、玉の如きキラリと光るものがおれにはあるのか?それを大事に精進しなさい、ってことなのかな・・それにしても、玉か、猫じゃあるまいし。」

まあ、それでも不満顔などおくびにも出さず、それから間もなく私は初めての僧堂安居へ喜々として旅立ったのである。爾来、「玉宗」で通してきたわけであるが、猫みたいな名前だな、などという私の思いはどこかへ雲散霧消していた。そんなことはどうでもよかった。僧堂では「玉ちゃん」と親しみを込めて呼んでくれたし、私自身も悪い気はしなかった。それにしても吾が人生は「玉石混交」のドタバタ劇のようなものだった。「玉」とは何であるのか、「玉」を「宗」として生きるとは如何なることなのか、未だに覚束ないものがある。

四十年になろうとしているわが仏弟子の半生を顧みるに、さすがに師匠は人を見る目がお有りなのだなあ、と感じいる昨今である。
「お前の仏弟子としての一生は、仏様から戴いたその玉を輝かさせて生きる事なのだよ」と、お師匠様はお考えになり、安名を授けて下さったのだろうと、今にして思い知るのである。
因みに、曹洞宗では得度の際に道号(どうごう)と呼ばれる、謂わば道を悟った証明として号も一緒に授けることが多い。私の場合は「雲門」であった。私の仏弟子としてのフルネームは「雲門玉宗」なのである。私が死んだ後の位牌には恐らく次の様に刻まれることがほぼ決っている。

「興禅寺十二世雲門玉宗大和尚 品位」

如何にも偉そうだな。しかし、知る人ぞ知る「玉ちゃん」なのである。そんな本名で呼んでくれる人だけが心から掌を合わせてくれるだろう。




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「星の名」

而してつくつくぼふし聞くばかり

送り火に浦波しぶくゆふまぐれ

又もとの二人に秋を灯すなり

俳諧に骨身を削る糸瓜かな

めぐる月日の虫の夜とはなりにけり

星の名の汽車に沈める帰省かな

カシオペア子を生贄に差し出せと

夏休み星に恋して終りけり

草々を波に引かせて魂送り

吾輩を差し置き星の流れけり


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「石を枕に」

秋簾石を枕に眠るかな

盆過ぎの波恐ろしや実はまなす

鯔飛んで能登の残照眩しめり

太刀魚に富山の海の深さあり

いふことをきかぬ南瓜の重さなる

瓜坊に追ひ駆けられてゐるところ

栗落ちて夢の途中とおもひけり

明日は帰る空を窺ふ燕かな

唐黍の肩の辺りをへし折りぬ

蜻蛉追ふ向かうに空の絶壁が

清流にまなこ漱ぐや川鰍

やいと花恋といふには汚れすぎ





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