再生への旅

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zoom RSS 今日の以心伝心・大法要を控えての雑感

<<   作成日時 : 2015/09/08 19:08   >>

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墨染の袖に白露の肌触れて 玉宗


12日から15日まで大本山總持寺祖院御両尊御諱法要を控えている。教区寺院として随喜の予定であるが、僧堂出仕を辞して十年以上が経つ。大衆と供の平常から離れ、そのほとんどが一人でのお寺さん暮らしをしている私である。一年に一回の本山御諱法要が近づくと些か憂鬱になる。

その祖院は未だ震災復興半ばであり、今春からは仏殿の改修工事に入っている。予定では三年がかりの工事だそうである。大掛かりな足場が組まれて仏殿を囲んでいる。
先日、所用があって山内にお邪魔したが、日中は拝観者の賑わいと共に、工事関係の音も混じってなんだか落ち着かなかった。音に敏感な私には、このような環境で修行している雲水さん達が気の毒であったが、そのような環境に左右されず、仲間と共に如法の弁道に勤しんでいる様が逞しくも、羨ましくもあった。

今年は総持寺二祖国師峨山禅師の650回大遠忌。わが倅も四年目の安居の最中である。御諱法要では古参和尚として先頭に立って事を運び、人を運び、自己を運ばなければならない。10月には横浜総持寺での遠忌法要にも雲水として法助に參じるらしい。生涯に一度あるかないかの勝縁に巡り合っている弟子である。既に、師匠である私も体験したことのない大本山僧堂の現場に立ち会っている。

然し、みんなと同じことをしてそれでよしと甘んじていてはいけない。お坊さんとしてものになるかどうかは、自分ひとりの時間、空間をどう活かしきるかにかかっている。日々更新、日々好日、日々初心の安居と思い定めて学ぶ姿勢を失くさず精進してほしい。それにしても、わが子ながらよく頑張っていると感心している。性格的にも人相的にも夫人に似ているらしく、今のところそれが幸いしているのだろう。私より余程まともな修行をしている。この四年の間にも色々あったらしい。偶に愚痴めいたことも呟くが、人間関係や環境にも耐えて今に至っているから大したものだ。

実は師匠である私が為し得なかった、一生不離叢林の夢をひそかに弟子に託してはいるのである。思えば親の身勝手ではある。それも不肖の親であり、師匠である。彼は私の全てを見ているに違いない。曲がりなりにも親となり、師匠となっている私と云う人間をできれば全てを受け入れようともがいているかもしれない。申し訳ない思いもなくはないが、倅よ、私の屍を踏んで自立の地平へ踏みだせと云いたい。だれもお前に変わってお前の人生を生きてはくれん。自分を見失うな。自分を見損なうな。自分をあきらめるな。自分に拘るな。広い世界で自由自在に生きていってほしい。

二祖様の御諱を控えて、なぜかそのようなことを頻りに思う私であった。




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「いろ」

わがこととおどろかれぬる風の色

くわりんの実ごつんと落つる夜の野分

橡の実ひらふ雨に打たれし土色の

白萩の紅に遅れしさゆれかな

雁の渡るころなる空の色

鬼やんま少し行き過ぎ止まりぬ

月影に湯浴みせし妻色なして

月も日も虹もまぼろし捨て案山子

米の出るころといふ海の色

露草に泣けとばかりに孤児となる

秋澄みて眼差し深き夜の色



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「そろそろ」

そろそろと床をぬけ出す白露かな

墨染の袖に白露の肌触れて

栗飯の湯気もゆたかにけふ白露

蓑虫やこれみよがしの月影の

宵越しの風にゆらめく芙蓉かな

みゝず鳴くことがなにより前提で

露草の千の眼に見つめられ

失意ありゑのころ草を抜いてなほ

橡の実や熊を親父と呼ぶ里の

稲架掛けや能登の海山荒れぬ間に

身寄りなき風に驚く芒かな

天の川屋根裏部屋に乗り遅れ






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内 容 ニックネーム/日時
肯定と否定の 此方彼方にや
大肯定の 平原のある
京の藪内
2015/09/11 16:07

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