再生への旅

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zoom RSS 今日の不昧因果・天中殺ってどうよ?!

<<   作成日時 : 2016/01/01 17:39   >>

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少しづつをかしくなりぬ初昔 玉宗


謹賀新年

 平成二十八年申歳元旦

あけましておめでとうございます。
昨年は公私に亘りお世話になりました。
本年も変わらぬご厚誼のほどお願い申し上げます。
移りゆく世相の中で、これからも仏の道を世に問うて精進する所存です。
秋には永福寺新命市堀孝宗儀晋山結制を予定しております。お力添えのほど宜しくお願い申し上げます。
皆さまのご多幸を祈念申し改歳のご挨拶と致します。 合掌


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さて、紋切り型の挨拶はこれくらいにして、一年の計は元旦にありとか。
夫人の調査によると私は今年天中殺も天中殺の大殺界というものらしく、停滞やらないやら運気がマイナスのどん底らしい。能登半島地震の被災やらなにやらで、この年になるまで結構天中殺している筈。ではあるが、夫人に改めて指摘されて正直なところ気分が晴れない。因縁生たるわれらが人生である。運気といった統計学もそれなりの根拠がなくもなかろうが、仏道的には己のしでかしてきた因縁の果報も恩恵も、今のわがいのちの引き受けなければならん次第のありのままではある。本来的に逃げたり引き返したり、なかったことにしたりあったことにしたりできる筋合いのものではない。

地獄も極楽も有頂天もどん底も、ありのままなる今のわがいのちの様子ではある。生老病死をなかった事にしようたってどうなるもんでもなかろうし、仏道とはどこまでも今に目覚めて生きる潔さの話であってみれば、天中殺といった因果応報もまた、わが自己もと道中の調度であるに過ぎない。調度という宝物をどう活かすか、学ぶかが問われているに違いない。

ということであれば仏道の用心とし自己を空しく受けがって生きていくよりほかにあるまい。生のときはただ生、死のときはただ死。天中殺のときはただ天中殺。只管なる今の端的に迷いも悟りもない。ただそうあればいいだけのことだ。

ということで、今年は次の三か条を一年の計として宣言したい。

1、おっちょこちょいの齎す予期せぬ結果を忌避すべくなにごとも慎重に慎重なるいい加減さに徹して事に当たる
2、目立ちがり屋の欲望に打ち勝ちなにごとも目立たないように目立たないようにプラス思考で事を運ぶ
3、自己の世界だけを恃みがちなのでなにごとも毒には毒を以つてマイナス志向で対処すること

ん〜、なんか、われながらよく解からんが、要するに天中殺に尻込みしているように見えなくもない。こう見えて、意気地ない男であることは自他共に認めるところ。夫人が心配するのも謂れのないことではない。放っておけばいい気になってなにをしでかすかわからんし、結果、取り返しのつかない次第になることが手にとるように見えているのだろう。

それにしても、天中殺云々といった統計学に左右され、右顧左眄し、迷いに迷いを重ねるというのもいかにも情けなく、運気を取捨選択するといった愚を犯しているのではないのかな。というわけで、それやこれやと考えあぐねてみるに、やっぱり、今に目覚めて、今をかぎりとまっすぐに力を尽くして生き切るといった仏道にしくはないね。まあ、例年になく三か条を気にかけて一年を過ごそうとは思っているんだけどね・・・。



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「をのこ二十句」

をのこ影なす流浪の旅や冬景色

何気ない男が潜るおでん屋を

何喰はぬ男が凧を揚げてをり

貌のない男がマスクしてをりぬ

不用意な男が年の瀬に立ちぬ

らしからぬ男が除夜の鐘撞きぬ

あり得ない男が冬の薔薇を抱き

五時からの男が仕事納めけり

不束な男が配る歳暮かな

勝手知りたる男が付けを取りに来る

ご無沙汰の男が蒲団干しゐたり

妙に明るい男が慈善の喇叭吹く

背が高い男が煤を払ひをり

調子よい男が貰ふ賞与かな

浮ついた男が神楽舞うてをり

こゝだけの男が餅を撞いてをり

己失くした男が枯野戻り来る

仄暗き男が焚火してをりぬ

よく知らぬ男と年の湯に浸かり

暇さうな男が年を守ることに




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「年の岬」

うつろなるまなざし遠き

年逝くと岬に立つる如くして

大晦日底の見えたるあかるさの

石ころの芯まで濡らし冬の雨

海山のものを食うとて積み置きぬ

年の湯や宵の口ゆく人の声

晦日蕎麦喰ふには年を取り過ぎて

切り貼りし障子明りや年忘れ

鐘撞きを待たされてゐる着膨れて

夜の向かうへ解き放たれし除夜詣

宵越しも叶はぬ老いの火を埋め


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「朝が来る」

宵越しの身をよこたふる蒲団かな

あらたまや波打ち際のやうな朝

元日や染め直したる朝が来て

少しづつをかしくなりぬ初昔

先ず母に若水の茶を煎じけり

年酒酌む嫌になるほど生きて来て

門松や通りすがりの人生の

太箸に添へたる父の月並み句

雪隠の風あらたまる淑気かな

外に出ればすでに日暮れのお元日




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市堀玉宗第三句集『安居抄六千句』

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