再生への旅

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zoom RSS 今日の雑感・お布施は不透明でいいんではないかなあ、というような話

<<   作成日時 : 2016/01/25 18:48   >>

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赤き実は誰がおもひぞ霜の朝 玉宗

僧侶派遣とか、寺院消滅とか、斯界にとってはセンセーショナルな言葉が躍る昨今の風潮。
それもこれも仏法の本筋を施して来なかった寺院、僧侶の招いた現実であるというような内外の批判もある。やるべきことをやらなかったことの対価を支払わされている終末模様ということか。

お布施の不透明さがよく俎上に上るのであるが、どうも結局は安ければいい、というような程度のことらしい。人様の財布の内は様々であると思っているのだが、不透明と云えば人様の財布の中身も不透明である。税務署へ申告しているから透明性を確保しているというのは当たらない。世の中、似たり寄ったり、大凡の見当はつくもんだが、そうなれば尚更の事、だれにとっての透明性なのか、不透明性なのかと言いたい。

布施の本義は貪らない清浄行の実践である。一円でも貪る人もいる。千万でも施す人がいる。そんなお金があったら社会福祉へ寄付すればいい、などということは説得力に欠ける。人様のお金の使い道を他者が云々する社会とはどうなんだろう。政治の公正、公平と宗教の公正、公平とは趣が違うのではないかな。政教分離とは言いながら、ことお金に関わることは分離したがらない世の中になっているんだね。
この国は共産主義への道を歩もうとしているのだろうか。

貧しい家にはそれなりの不透明にして相場という曖昧で、ケースバイケース的なお布施がある。中流、上流の家にもそれなりの不透明にして相場という曖昧で、ケースバイケース的なお布施がある。そしてまた、施主に於いても同様に仏法を信仰しているという前提のお互いである。

自己がむさぼっていないかどうか、拘っていないかどうか、自己が一番心得ていなければならないというのが理想である。自己を信ずるに不透明でいいということはあり得んだろう。半部くらい透明だ、なんてことはありそうでない。人並で良い信仰などあり得ん。人並な自己などあり得ん。それはどこまでも人間界隈の欲望の話である。人並という不透明に絆されて、人並な安い、或いは法外な布施をして不透明な責任を全うした気になり、信仰も不透明のまま生きて行く。

他者とはどこまでも不透明である。然し、糸瓜は糸瓜で全うに生き切っている。それぞれがそれぞれで全うに生き切っている。人間だけがときにひねくれ、天の邪鬼に生きることがある。仏道はそれでいいのかと言っているのである。信仰に生きるとは本来的に比較線上の話しではない。それもこれも自己を信じ生きるという事実に微塵も不透明さがないからである。他者から見ればどのような金額の布施も不透明に見えることであろう。

もとより、そのような人間の事情を無視して、お寺が見境なく法外な金額を強要するといった、不透明さに胡坐をかいているような愚かさもあるのだろう。どの社会にも自業自得を地で行くような輩がいるもんである。それにしても、世間がよってたかってお寺のあげ足を取るというのも一種の営業妨害とまではいわないが、どうなんだろうねと思わないではない。お坊さんは霞みを食べて生きていけとでも言うのだろうか。全うにやっているお坊さんも少なくない筈だ。

批判的な声を挙げるのはどのような方々なのか実に不透明ではある。ということで、訳のわからん次第になったが、なんか、不寛容な、淋しい世相ではあるね。



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[さり気なく」

蝋梅のひらかむとして雪被り

雪のあと雨に打たるゝ寒椿

海原を真っすぐ来たる吹雪きかな

正月が昔のやうに過ぎてゆく

山晴れて裾のどか雪卸しけり

冬鳥来思ひ尽くせぬやうにして

明日のこと思ひ出せずに鳴く笹子

逞しき母のおゐどや雪来るか

田遊びや卑猥なことをさり気なく

うぶすなの杜に雪ある春田打

母が死に父が死んだる榾の宿

紙漉や根雪の里に水引いて



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「無駄骨」

雪掻いて無駄骨らしきもの残る

雪野来てまなこ荒れしと思ひけり

水仙の風を束ねし潮かな

路地をゆく雪のゆふべや貰ひ風呂

水を売る女恋せぬ冬の鳥

口づけすうすらひほどの恋をして

止まり木に臍まげてゐる年男

冬闌の顔し赤提灯くぐる

愛されずして吹雪の夜へさようなら

気のすむまで喰ひし蜜柑が五つほど

抱き合へば背中の寒き蒲団かな


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「嫁」

遠き目をして橇に引かれてゆく子かな

引き際の力ありけりいかのぼり

かまくらに尻が閊へてゐるところ

雪達磨らしきができたやうである

どどどどと能登はおとろし雪しずり

雪折の谺に目覚め峡の空

嫁が来ぬ兄が二階の雪下し

嫁姑引くに引けざる毛糸玉

寒卵家族といふもひとゝきの

探梅のついでに家を出たくなる

氷柱さへなくば明るき家なりし

田遊びに嫁を貸してはくれぬかと

嫁ぎたる家がとびきり寒かりき





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市堀玉宗第三句集『安居抄六千句』

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