再生への旅

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zoom RSS エッセイ集刊行企画、その後

<<   作成日時 : 2016/02/15 16:59   >>

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蕗の薹仄かに老いてしまひけり 玉宗


今日は輪島市内の宗門寺院での涅槃会法要に随喜させて戴いた。
昨日までの温さは何処へやら、今日は打って変わっての寒い日となった。暫くは三寒四温の天候が続くんだろうね。僧堂も冬安居が解制となったところも多い筈。これからは、修行僧の上山、下山の姿が門前で見られるようになる季節でもある。弟子も今春から五年目の安居が始まる。さてさて、どうしたものか。もう師匠である私の深入りできない自主独立の領域に入り始めているようだ。仏道もまた頭でっかちでは済まされない冷暖自知の世界である。自己の真相を自己に臍落ちさせるためにも、自らの手足で今を引き受け、思量し、学んでいかなければなるまい。行き詰ったり、痛い目にあったり、有頂天になったり、飛躍したり、自己を裏切ったり、再生したりして成長していくのである。此処から先は、もう師匠や親の立ち入ることが許されない世界である。弟子の判断に委ねるつもりでいる。

さて、そうではるが、それとは又別に、今秋に控えている晋山式に備えて、基金募集やらなにやら、師匠は自分お役目と思って勝手に動き出しているのであるが、まあ、顧みれば、私も節目節目でいろんな行事を重ねては来たものである。事に当るに、些か慎重さに欠けるきらいがあるようで、夫人にはつねに駄目だしを戴いているわけであるが、例えばの話、基金を寄せていただいた方々への御礼をどうしたものかと、思う訳である。

その一つに、以前ブログでも口外したエッセイ集なんかどうだろうかと企んではいるのである。勿論、その費用は基金からも捻出したいと思ってはいるのであるが、いざとなったら常什や自己資金の充当も検討しなければならんだろうね。

エッセイ集の内容は、七八年来続けてきたブログの記事を精選し纏めたものになる予定。タイトルは『拝啓、良寛さま』は動かない。三章に分けて、「仏弟子としての私」「隣人としての私」「俳人としての私」といったことになろう。今のところ次数では400,000字ほどになっている。いったいどんな体裁の本になるのかまだ見当がつかない。まあ、句集のような文庫本ということにはならないだろうけど。けっこう、分厚いものになるかもしれん。

あれやこれやと妄想を楽しんでいるのであるが、例によって、先に言い出して事を運ぶいい加減さではある。さて、どうなることやら。われながら乞うご期待といったところかな。




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「仄かに」

湯気滾る炉辺のしづけさ良寛忌

観梅の日向日陰や臍曲がる

蕗の薹仄かに老いてしまひけり

めぐり来る春潮めぐり来る忌日

朧月をみな謎めくことをして

孫の手を借りて雛を飾りけり

ひもすがら磯にたゆたふ若布刈舟

魞挿すや比叡に雪の影法師

針供養妻がだらだらしてゐたる

これみよがしに妻が不遇の朝寝して



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「枕」

風にまだ雪の香残る二月かな

春ひとり一人時雨れてゐるばかり

犬小屋に犬汚れをり涅槃西風

手枕に古巣が見えてならぬなり

春浅き行く人のなき山路かな

その奥の枕引き寄す春の闇

茶箪笥の春の光陰開け閉めて

手弱女の鶯餅に絆されて

冴返る暗がりに踏む年の豆

紅に萌ゆる睦月の梢かな

うち仰ぐ春の三日月旅の途の

戦経し里とも見えず春の雲

影よりも色褪せゐたる東風烏

旧正の雨ににほへる故山かな



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「寝息」

月の褥の瘡蓋疼く涅槃かな

山の背の寝息ゆたかに朧月

慟哭の闇によこたふ寝釈迦かな

明日が見えぬと土手に上るや魚は氷に

虫出しの雷に驚く臍の穴

薄氷の岸に溺るゝ鼠かな

蜆採り銭を浚へる音すなり

料峭の月に破れし山河あり

みちのくの春泥いまも底なしの

甘いもの貰うて寒き春を浮かれて

添ひ遂げるつもり菠薐草茹でる

暁の夢やうつゝに春の霜







鳳来山永福寺晋山記念事業ご案内


永福寺(鳳来堂)は昔より霊験あらたかな観音霊場、地蔵尊の祈祷寺として多くの信仰を戴いてまいりました。約百年前に門前総持寺膝下にあった永福寺が輪島の信者の皆さんに守られて来た由緒ある仏さまと合体して今に至り、私・市堀玉宗代まで七世の住職が任を務めて参りました。

その間、社会的にも様々な変遷があり、輪島の宗教事情や市民の宗教感情、意識もまたゆるやかではありますが変化しつつあるところです。しかしながら、社会の変化の中で私どもはお寺の存在をこれからも世に問い続けていかなければならないものと考えております。

ご存知の様に、永福寺には檀家がありません。今日まで多くの信者の皆様に支えられて参りました。つきましては、この度永福寺新命和尚の晋山式挙行に当り、左記の要領で基金を募ります。住職にとっても、信者の皆様にとっても生涯に一度の結縁です。広く布施の願行をお勧めいたします。

お申し込みの方には記念品贈呈の上、法要に当り祈願、供養の回向をいたします。
法要に際しましては、おさそい合わせの上、多くの皆様の参拝をお待ちしております。合掌

晋山式記念事業等の内容

1、平成28年11月3日晋山式大法要
2、記念事業 (境内整備等)
3、記念書籍刊行
4、稚児募集 (募集開始は夏以降)

◎基金募集

晋山式事業基金を次の要領により募集します。 

募集期間 2016年1月より2016年10月まで
募   金 一口・5000円(何口でも結構です)
送金方法 「晋山式基金」と明記のうえ、郵便振替口座でお送りください。
送金先  郵便振替口座 加入者 永福寺 口座記号番号 00750・5・101412




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市堀玉宗第三句集『安居抄六千句』

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