再生への旅

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zoom RSS 今日の諸行無常・能登半島地震から九年

<<   作成日時 : 2016/03/24 14:38   >>

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追伸に雪割草のことなどを 玉宗


3月25日は能登半島地震から九年目となる。早いもので当時は五十代になったばかりの自分と夫人であったことに今更ながら思い知らされる。足掛け十年。十年一昔とは言ったもので、過ぎてしまえばあっという間の歳月。六十年の人生も然り。光陰の移ろいやすさに手をこまねいている始末。環境の変化も何だが、それ以上にわがわがこころ根の代わり映えのなさに感慨深いことしきりである。

諸行無常の人生から私はなにほどのことを学んだろうかと思わずにはいられない。
命は儚さをその身上、面目としている。そして、はかなさととともしたたかさも。柔軟であるがゆえに打たれ強いといいたような人生の展開がある。私という人間は再生し続けてきたようでもあるし、なにも変わっていないようでもある。手ごたえのない今の尽力を飽きずに繰り返してきたようにもみえる。その総量が今の私であり、それは私一人が担い、無にして生きていくべきものである。だれも私に変わって生きてはくれないことの絶望と救い。

人生とは竟に一つの創作である。処女作にして集大成、そして遺作。それもこれも諸行無常なるが故の賜物であり、絵空事であり、妄想であり、夢中説夢である。遺すものとて何かあらん。私はわが世界もろともこの世から無くなるのである。逝くものにすれは本来、遺すも遺さぬもない虚しさの極みではある。しかし、ひととき存命の縁であれば自己の灯明の限りを尽くし、消えてなくなりたいものではある。

さて、そんな私にも、諸行無常の沖がまだいささかあるものと思い込んではいるのであるが、この先、どれほどのことを成して無に還ることができるものか。覚束ないままに今年もまた能登半島地震の日を迎える。


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「風」

左保姫の横笛を吹く風ならむ

海原を旅せし風や貝寄する

春ひとり風に吹かれてゐるばかり

春二番松ぼっくりの駈けだしぬ

風の子に坐れと土手のたんぽぽが

馬の子の鬣すでに風とらへ

裾を吹く風も春めくかろさかな

かんばせにぶらんこの風うちつけて

風車いろとりどりに廻りけり

花すみれ風も通はぬ山の辺の

かたかごや風に逆立つかたちして



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「ピアノ」

本棚に彼岸明けたる日ざしかな

先生もときに退屈たんぽぽ黄

あたらしき机窓辺に囀りぬ

海光る浜大根の花陰に

春愁の兄が二階へ行きたがり

朧夜をピアノ担いでゆく男

腰巻の母は鉄壁春の霜

雛あられ平らげてこのむなしさよ

屋根替の結ひの馳走や木の芽和

田楽や京に別れて以来なる





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「憚る」

木蓮のかがよふ風のひたぶるに

明日ひらく花としみれば我慢もし

春蘭の絹の袴を脱ぐところ

水芭蕉水漬く屍のいろなして

鳥帰る星の落ちたる辺りより

朧夜や傷舐めに来る鳥けもの

けふなどはうらゝか過ぎて憚れる

のどけさの咽喉に詰まりて逝かれしか

永き日を持て余しては叱られて

どちらかといへばわがまゝシクラメン

お遍路の妙にいきいきしてゐたる





鳳来山永福寺晋山記念事業ご案内


永福寺(鳳来堂)は昔より霊験あらたかな観音霊場、地蔵尊の祈祷寺として多くの信仰を戴いてまいりました。約百年前に門前総持寺膝下にあった永福寺が輪島の信者の皆さんに守られて来た由緒ある仏さまと合体して今に至り、私・市堀玉宗代まで七世の住職が任を務めて参りました。

その間、社会的にも様々な変遷があり、輪島の宗教事情や市民の宗教感情、意識もまたゆるやかではありますが変化しつつあるところです。しかしながら、社会の変化の中で私どもはお寺の存在をこれからも世に問い続けていかなければならないものと考えております。

ご存知の様に、永福寺には檀家がありません。今日まで多くの信者の皆様に支えられて参りました。つきましては、この度永福寺新命和尚の晋山式挙行に当り、左記の要領で基金を募ります。住職にとっても、信者の皆様にとっても生涯に一度の結縁です。広く布施の願行をお勧めいたします。

お申し込みの方には記念品贈呈の上、法要に当り祈願、供養の回向をいたします。
法要に際しましては、おさそい合わせの上、多くの皆様の参拝をお待ちしております。合掌

晋山式記念事業等の内容

1、平成28年11月3日晋山式大法要
2、記念事業 (境内整備等)
3、記念書籍刊行
4、稚児募集 (募集開始は夏以降)

◎基金募集

晋山式事業基金を次の要領により募集します。 

募集期間 2016年1月より2016年10月まで
募   金 一口・5000円(何口でも結構です)
送金方法 「晋山式基金」と明記のうえ、郵便振替口座でお送りください。
送金先  郵便振替口座 加入者 永福寺 口座記号番号 00750・5・101412




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市堀玉宗第三句集『安居抄六千句』

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