再生への旅

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zoom RSS 今日の行持報恩・今できることをしでかす?!

<<   作成日時 : 2016/06/27 17:25   >>

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緑陰にほとけの遊びしてゐたる 玉宗



私の実の父母は共に疾うに無くなっている。今日は義理の父でもある永福寺先代住職の月命日逮夜である。
毎月寺族みんなでお経を誦む。一日を通して潔斎日となる。先代は能登半島地震の二年前に亡くなった。94歳であった。遺された義母は今年95歳。めっきり脚が弱くなったが、床臥せになることもなく、一緒に暮らしている。朝晩、弱った脚を引き摺って本堂へ行って手を合わせている。眼もしっかりしていて新聞も本も読める。時々未だに徹夜で縫物をするには驚いている。自分の部屋の掃除は言うまでもなく、天気のいい日は裏庭の掃除をしてくれる。お寺で一番精進しているのではなかろうか。

ところで私にはもう一組、仏の世界へ誘ってくれた法の親がいる。事実を述べるだけなので他意はないのだが、現・御誕生寺住職板橋興宗禅師である。昭和56年に自坊である武生の寺で得度を受けて以来の恩義である。昭和2年生まれだから、今年90歳になるのかな。以前に比べて些か足腰が衰えた様にもお見受けするのだが、まだまだ解脱の禅マスターとしてのオーラは衰えていない。

それにしても恩義のある義母や禅師さまのことを思うと報恩の思いが切なるものがある。今回秋に予定しているわが弟子の晋山式挙行も、夫人などは当初まだ時期尚早ではないかと言っていたのだが、私は思い込んだら走り出す方で、義母や禅師様がお元気の内に孫の晴れ姿、自立の一歩を見せてあげたいという思いが募るのである。また、弟子の自立を願うこと切なるものがあり、晋山式を修行することで弟子の自立への後押しになればと親ばかの所業を敢えて突っ走るのである。

私自身も還暦となって、なんか最近、人生の総仕上げ「終活」の助走をし始めた観がある。非常識な句集を刊行したのも「終活」の一環かな。あすのことはどうなるかわからない、といった思いが昔から私にはある。まあ、単に世間知らずで、せっかちな性格なのかもしれないが。今、できる限りのことをすると言えば聞こえはいいが、じっさいのところは「今できることをしでかす」ばかりの親であり、師匠であり、そして私自身が一人の馬鹿息子なのである。


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「水」

水無月の水に仕へて恙なく

丑三つのか黒き水を盗みけり

憚りながら押しも押されぬ水喧嘩

緑陰を抜け来し顔の老い兆し

かはほりや油のやうな長良川

蟻の曳く蝶の片羽根帆をなして

蝶の来て結んでゆきし泉かな

雨乞の一人が熱に浮かされて

手に掬ふ清水ゆらめき已まぬなり

西瓜食ぶ些か礼儀欠きながら

昼顔のその昼過ぎのむなしさの

暗がりに水の匂へる蛍かな



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「ぼんやり」

愛妻は少しぼんやり合歓の花

白南風が座敷をまかり通りけり

金沢に氷室饅頭買ひしこと

太古より迂闊に生きて苔の花

郭公の遠声に旅のあさぼらけ

梅干してそれからバスを待つことに

しらじらとと夏も半ばを草と生れ

水臭い男がひとり昼寝覚

羅や緩やかにして寄せつけず

あんずあんずとをまで数へゐなくなる

ふり返る音して落つる夏椿



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「実家」

蚊遣火のほかは音なき実家なる

藤椅子に面影遠くあるばかり

垂乳根の肌へひた打つ天花粉

青簾波打ち際とおもひけり

走馬燈夢もうつつも幻の

風通し裏も表もなき暮らし

藺座布団卒寿の膝を折りにけり

膝枕貸せとも言へぬ浴衣かな

帰省して先ず大の字に眠るなり

花茣蓙や浮いた心地のしてならぬ

どんよりと半夏生草見てゐたる

草むしるくらいのことはせよといふ

郭公の遠音に山の深さあり











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「水」

水無月の水に仕へて恙なく

丑三つのか黒き水を盗みけり

憚りながら押しも押されぬ水喧嘩

緑陰を抜け来し顔の老い兆し

かはほりや油のやうな長良川

蟻の曳く蝶の片羽根帆をなして

蝶の来て結んでゆきし泉かな

雨乞の一人が熱に浮かされて

手に掬ふ清水ゆらめき已まぬなり

西瓜食ぶ些か礼儀欠きながら

昼顔のその昼過ぎのむなしさの

暗がりに水の匂へる蛍かな



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「ぼんやり」

愛妻は少しぼんやり合歓の花

白南風が座敷をまかり通りけり

金沢に氷室饅頭買ひしこと

太古より迂闊に生きて苔の花

郭公の遠声に旅のあさぼらけ

梅干してそれからバスを待つことに

しらじらとと夏も半ばを草と生れ

水臭い男がひとり昼寝覚

羅や緩やかにして寄せつけず

あんずあんずとをまで数へゐなくなる

ふり返る音して落つる夏椿



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「実家」

蚊遣火のほかは音なき実家なる

藤椅子に面影遠くあるばかり

垂乳根の肌へひた打つ天花粉

青簾波打ち際とおもひけり

走馬燈夢もうつつも幻の

風通し裏も表もなき暮らし

藺座布団卒寿の膝を折りにけり

膝枕貸せとも言へぬ浴衣かな

帰省して先ず大の字に眠るなり

花茣蓙や浮いた心地のしてならぬ

どんよりと半夏生草見てゐたる

草むしるくらいのことはせよといふ

郭公の遠音に山の深さあり







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